【浦和】「慎三さんとイメージを共有できた」伊藤涼太郎が今季初出場、強まるゴールへの渇望
オンラインでの取材に応じた浦和の伊藤涼太郎。(C)SAKANOWA 協力:浦和レッズ
浦和の13番がゴールに迫る。そのイメージに、強烈なインパクトを加えるためにも「結果」がほしい。
[J1 6節] 浦和 0-4 柏/2020年7月22日/埼玉スタジアム
J1リーグ6節、浦和レッズの伊藤涼太郎が柏レイソル戦、59分から途中出場して今季初出場を果たした。興梠慎三とのコンビネーションからDFの股を抜く決定的なシュートを放ったもののGK中村航輔のビッグセーブに阻まれるなど、見せ場を何度か作った。
2016年以来4年ぶりに浦和のユニフォームを着て埼スタのピッチに立った伊藤は、試合後のメディア取材に登場。「前半からチャンスを作れていないわけではなかった。決め切れていないシーンが多かったので、自分が入ったら決めてやろうと思っていました。柏のディフェンス陣の間が少し空いていたので、そこでボールを受けられれば、もっとチャンスを作れると思っていましたが、結果、1点も取れず責任を感じています」と振り返った。
最大のチャンスは78分だった。山中亮輔の縦パスを、伊藤がヒールで興梠につないでゴール前へ駆け込む。すると興梠からのDFの頭を越すロブパスに、スライディングボレーで相手の股を抜く鋭い一撃を放つ――。しかしこのショットは立ちはだかった柏の壁、中村に阻まれてしまった。
「慎三さんとイメージを共有できて良かったです。ただ、ゴールを取らないと意味がありません。(0-4ではあったがプラスを挙げるならば?)個人的にはJ1の相手でもチャンスは作れていたので、点を取れなかった悔しさを次につなげたいです。連戦が続きチームの総力が問われているので、もっともっと試合に出ていきたいと思います」
そのように22歳のアタッカーは、ゴールを奪えなかったことを何より悔やんでいた。
「ボールに触れられて、チャンスも作れていたことは次につながると思います。(浦和では)久しぶりの公式戦でしたが緊張せずプレーできました。いろいろな特にフォワードの選手とはいいコミュニケーションも取れているので、あとは結果につなげるだけです」
今季水戸ホーリーホック、大分トリニータを経て今季復帰した伊藤はそのように「結果=ゴール」への渇望を繰り返し口にしていた。浦和の13番がゴールに迫る。鈴木啓太、高木俊幸が背負ってきた番号。そのイメージに、強烈なインパクトを加えるためにも、まず埼スタで初得点を奪う瞬間が待望される。
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[文:サカノワ編集グループ]