遠藤渓太とホットライン開通だ。元ドイツ代表FWクルーゼがウニオン・ベルリンに加入
遠藤渓太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
昨季はフェネルバフチェで活躍、大迫勇也とチームメイトだった元ブレーメンのエース。
ウニオン・ベルリンはこのほど、昨季トルコ1部リーグのフェネルバフチェSKでプレーしていた元ドイツ代表FWマックス・クルーゼを獲得したと発表した。背番号は「10」。遠藤渓太がサイドを切り崩してクルーゼが決める。あるいはクルーゼのボールを引き出すプレーから遠藤がフィニッシュへ――そんなホットライン開通にも期待が懸かる。
クルーゼは元ドイツ代表として14試合・7ゴールを記録、ブンデスリーガではヴェルダー・ブレーメン、SCフライブルク、ボルシア・メンヒェングラッドバッハ、VfLヴォルフスブルク、ザンクト・パウリで活躍してきた。昨季フェネルバフチェでもクラブ2位の7得点を決めている。32歳になるストライカーは、給与未払いの問題が発生したことでトルコでの契約を終え、新天地を探してきた。
2018-19シーズンまで3年間、大迫勇也の所属するブレーメンの中心選手として牽引し、その最後となる18-19シーズンにはチーム最多11得点を決めている。結局今季、彼の穴を埋め切れなかったブレーメンは大苦戦を強いられ、1・2部入れ替えプレーオフの末、辛うじて1部残留を果たした。
意外とも言える、初昇格から2シーズン目を迎えるウニオン・ベルリンへの加入だが、クルーゼは「ブンデスリーガに再び戻って来られて、何より年々進化を遂げるクールなウニオンに加われて嬉しく思います。今回、しっかり納得したうえで挑戦することを優先してきました。ウニオンの責任者と話し合い、迷うことなく契約しようと決められました」と語っている。
クラブのマネージングダイレクターを務めるオリバー・ルーナート氏は「これほどクオリティとペイアウト率の高い選手をフリートランスファーで迎え入れられたことは、クラブとしての価値を示すことにもつながります。彼の経験と質が、チームの目標達成のため、大きな力を貸してくれるはずです」と喜んでいる。
クルーゼのメインポジションはセンターフォワードだが、中央の位置で1.5列目や中盤まで降りて攻撃を組み立て、再びゴール前へ向かうプレーを頻繁に見せる。左サイドからの仕掛けとカットインを狙う遠藤にとって、それぞれの特長を引き出し合う関係を構築したい。今季11位だったウニオン・ベルリンがさらなるジャンプアップを十分狙える、そんな期待が膨らむ実力者の獲得に成功した。
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[文:サカノワ編集グループ]