【FC東京】まさに“大物”GK波多野豪がJ1リーグデビュー「入場の時には『俺、緊張していない』と思えた」。好調C大阪を無失点に抑える
FC東京の波多野豪(2017年9月撮影)。(C)SAKANOWA
198センチ、下部組織出身プロ4年目の22歳が“大きな一歩”を踏み出す。
[J1 9節] C大阪 0-0FC東京/2020年8月8日/ヤンマースタジアム長居
FC東京のGK波多野豪がセレッソ大阪戦、J1リーグ戦デビューを果たし、チームの5節・浦和レッズ戦(〇2-0)以来となる4試合ぶりの無失点に貢献した。
プロ4年目、FC東京の下部組織出身の22歳。すでにJ3では昨季までFC東京U-23のレギュラーでありキャプテンとしてシーズンを通して戦っている。
しかし、J1の舞台は違っていた。試合前は緊張したという。
それでも波多野はピッチに踏み出すと、「入場している時に『あ、俺、緊張していないな』と思いました。試合が始まってからは緊張のことは忘れて、僕らしくできました」と、開始の笛が鳴ると同時に試合に集中できた。
11分にはFC東京の下部組織でチームメイトだった坂元達裕の決定的なボレーをブロック! このビッグプレーで試合を引き締めると、高い集中力を発揮して、ピンチの芽をことごとく摘んでいった。
「開幕してからいつも準備していました(全試合でベンチ入り)。(出場を)言われた時は、『いつも通りやろう』と思いました。すんなりとスタートからは入れました」
安堵の表情を浮かべる波多野は「準備して、チャンスを待って、毎日の練習で必死にアピールしてきました。チャンスが来たら必ずやってやるというふうに思っていました。まずFC東京で林(彰洋)選手からポジションを奪い、ゴールを守ってやると思っていました」と、この日に懸けてきた思いを語る。
また長谷川健太監督も「最近失点が続いていた中で締まった試合ができました。(波多野について)よく抑えて、ポイント1の獲得に貢献してくれました。意欲的に練習にも取り組んでいて、最近の試合の流れを変えたいと思い起用しました」と、抜擢の理由を明かしている。
FC東京の背番号13は、周囲のサポートに感謝する。
「試合に出てくれとSNSでも言われて、待ってくれていた人たちにプレーを見せられて良かったと思います。4年間お待たせてしてしまいました」「僕はFC東京のスクール生や下部組織から長く居させてもらい、ずっと恩返しをしたいと思ってきました。とはいえリーグデビューできましたが、これから大事なので、優勝に向けて、また頑張っていきたいと思います」
198センチのまさに大物である。無失点デビューを果たし、波多野がしっかりと確かな大きな一歩を踏み出した。林とのさらなる熾烈なポジション争いの始まりでもある。次は再び無失点とともに、勝点3獲得が目標となる。
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[文:サカノワ編集グループ]