内田篤人が語った魂の引退メッセージ全文「鹿島が数多くのタイトルを獲った裏側で先輩方は勝つために選手生命を削ってきた。僕はその姿を今の後輩に見せられない。サッカー選手として終わったと考えるようになった」

カシマサッカースタジアム。(C)SAKANOWA

「今日僕はここでサッカー選手を引退します」。その後、20秒間の沈黙を挟み。

[J1 12節] 鹿島 1-1 G大阪/2020年8月23日/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人が8月23日のガンバ大阪戦のあと引退セレモニーを行った。

 ファンとサポーター4949人の前で、内田が語ったメッセージ全文は次の通り。

「今日僕はここでサッカー選手を引退します。

(約20秒間)

 鹿島アントラーズというチームは、数多くのタイトルを獲ってきた裏側で、多くの先輩方が勝つために選手生命を削りながら日々努力をする姿を、僕は見てきました。僕はその姿を今の後輩に見せることができないと、日々練習していくなか、体が戻らないことを実感してきました。このような気持ちを抱えながら鹿島でプレーするのは違うのではないかと。サッカー選手として終わったんだなと考えるようになりました。

 もう一花、二花を咲かせたいと思って日本に戻ってきましたが、そのなかで隣に寄り添ってくれたトレーナー、まだ、やれると背中を押してくれたザーゴ監督、大岩前監督、いい時も悪い時もともに過ごしたサポーター・ファン、スポンサー、そしてチームメイト、本当にありがとうございます。

 このようなシーズン、チーム状況で僕の決断を理解してくださった強化部、監督、そしてチームメイト、本当に申し訳ない。

 日の丸を背負ってプレーする重さも、殺気のあるドイツでのスタジアムも、辛さも嬉しさもすべて僕の財産です。

(スタジアムのファンに向けて)もう少しだけ……。

 この話を聞いている、プロのサッカー選手を目指す子供たち、サッカー小僧の皆さん。鹿島は少し田舎ですが、サッカーに集中できる環境、レベルの高さ、そして今在籍している選手が君たちの大きな壁となり、ライバルとなり、偉大な先輩として迎え入れてくれるはずです。

 僕はそれを強く願います。

 最後に。サッカーを通じて出会えた全ての人に感謝しています。

 また会いましょう」

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[文:サカノワ編集グループ]

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