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ラウル、フンテラール、日本人は…内田篤人が語った最も衝撃を受けた選手とは?

引退記者会見をした鹿島の内田篤人。(C)KASHIMA ANTLERS

「……剛さんも」。やがて日本屈指のサイドバックへ――能力を引き出したタレントたち。

 元日本代表DF内田篤人が8月24日に行った鹿島アントラーズでの引退記者会見は約70分に及び、鹿島、シャルケ04、ウニオン・ベルリン、日本代表、Jリーグ、日本と世界、若手とベテラン……多岐にわたるテーマについて、自身の率直な思いを語ってくれた。

 プロキャリア15年、欧州UEFAチャンピオンズリーグでは29試合・2387分に出場。ピッチに立った時間は日本人最長である。日本代表78試合、J1リーグ148試合、ブンデスリーガ106試合(2部含む)――。しかも数多くのトップ・オブ・トップの選手たちと対戦してきた。

 では、そんな内田がキャリアの中で、最も衝撃を受けた選手は誰か。できたら日本人と海外の選手で挙げてほしい。その質問を投げ掛けると、内田は少し考えたあと、次のように答えた。

「うーん、誰かな。自分がキャリアをスタートさせた時、年齢的に若くて経験がなかったなか、黄金世代は凄かったと思いました。(小笠原)満男さん、中田浩二さん、新井場(徹)さん、野沢(拓也)さん、本山(雅志)さん。それに、マルキーニョス、ダニーロ、(大岩)剛さん。それでは全員になってしまいますね。ただ、あの時の先輩は衝撃でした。黄金世代は。練習でついていけないことも多かったです」

 そして「外国人選手では、チームメートでよく戦ってくれたのが、ラウル(ゴンザレス)、(クラース・ヤン)フンテラール、ファルファン」を挙げた。

 内田は以前、ラウルやフンテラールについて「ザ・ストライカー」と形容していた。「ゴール数が多いだけではなく、決めてほしい時に決めてくれるエース。しかも人柄がとてもいい。ナイスガイ」と。一流のプロフェッショナルが認めるスーパーなプロフェッショナルだった。

 そこに「(引退について)前もって伝えた何人かの一人。『お前まだやれるだろ』『早いな、もったいない』と一番寂しそうに言ってくれた」というGK曽ヶ端準を加えると、このメンバーで1チームが組める――内田が衝撃を受けたイレブンになる。

 黄金世代の選手たちと鹿島のチームメイト、そしてシャルケの強力2トップ――。内田の能力をグッと引き出したタレントたちでもある。

2018年の水戸とのPSM、内田篤人が小笠原満男と肩を組む。(C)SAKANOWA
内田とシャルケのイレブン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

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[取材・文:塚越始]

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