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3連敗中の千葉、ユン・ジョンファン監督が「気力の波」を課題に挙げる「気持ちの奥底にある何かに問題がある」

千葉のユン・ジョンファン監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

明日、福岡戦。14位と15位の対戦、浮上へのキッカケとなる勝点3を掴めるか。

[J2 16節] 千葉 – 福岡/2020年9月2日/フクダ電子アリーナ

 J2リーグ、ジェフユナイテッド市原・千葉のユン・ジョンファン監督が9月1日、翌日にホームで行われる16節・アビスパ福岡戦に向けてオンラインによるメディア取材に応じた。指揮官は「気力の波」を課題に挙げ、相手のストロングポイントへの対策を徹底したうえで、「相手を上回る心意気が今一番重要」と語った。

 最近の千葉はリーグ3連敗中で6勝1分8敗(19得点・16失点)の勝点19で14位。一方、福岡も最近5試合1勝4敗と調子が上がらず5勝3分6敗(11得点・14失点)の勝点18で15位。両チームともに、上位進出へのキッカケとなる勝点3を欲する。

「現在3連敗中で少し落ちているような雰囲気があるかもしれませんが、だからと言って選手たちが落ち込んでいるわけではありません。自分たちのやるべきことができず集中力を落としてゲームに負けています。選手たちのピッチ上の波が激しく、だからこそ、『チームとしてやらないといけない』という話をしてきました」

 そのように切り出したユン・ジョンファン監督は次のように抱負を語った。

「波はあるものです。チームとしてやろうとすること、やらなければいけないことを意識すれば、絶対に改善できます。連敗していますが、力をさらに出さないといけません。明日の試合に向けて全員が充実し、もう一度力をしっかり出せるように準備しています」

 随所で個の力が光る面では、千葉と福岡は似ている。それをいかに『チーム』として結実させ、結果を残すか。指揮官は福岡対策も重要だが、何より自分たちのすべきことに意識を向けるべきだと強調する。

「もちろん相手のストロングポイントはしっかり考えなければいけませんが、(最近の試合でも)『相手がよくやった』と言うよりも、『我々から崩れてしまう』ことが多いです。選手たちに集中力を要求していますが、本当に集中した時はとてもいい試合をします。それができなくて、いきなり熱くなったり、強くプレッシャーに来られた時に気力の波が感じられます。そこは改善しなければいけません」

 指揮官は、チームの勝利のために、自分のすべてを出し切ることを求める。

「言ってすぐ変わるわけではありませんが、言わずにはいられず、常に語り掛けてきました。選手個々の能力であり、気持ちの奥底にある何かに問題があるのかもしれません。個々それぞれが改善しなければいけない。チームのために。そのために疲れてしんどくても、あと一歩走れる、足が出る、そういった心意気が必要です。守備の形は明確で、それを90分続けられれば、本当にいいチームに変わります。まだできずにいますが、消極的なプレーになってしまうと試合の流れが変わってしまいます。まず相手を上回る心意気が今一番重要です」

 ホームのフクアリで、再浮上への狼煙を上げたい。「それぞれの気持ちは異なります。心意気が一つになり、チームになります」と、ユン・ジョンファン監督は巻き返しを誓った。

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[文:サカノワ編集グループ]

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