【名古屋3-1清水】「ほぼいい試合だった」マッシモ監督満足の快勝!阿部浩之、前田直輝、丸山祐市が決めた
名古屋の丸山祐市。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
クラモフスキー監督は「選手は強い気持ちや献身ぶりを見せ、最後の1点につなげた」。
[J1 19節] 名古屋 3-1 清水/2020年9月26日/豊田スタジアム
J1リーグの名古屋グランパスが阿部浩之、前田直輝、丸山祐市のゴールで清水エスパルスに3-1の勝利を収め、上位戦線にしっかり踏みとどまった。
名古屋は立ち上がりからアグレッシブに球際に向かっていき主導権を握る。すると開始1分30秒、ペナルティエリアの左サイドに入ったところで阿部浩之がボールをキープ。さらに、その横を吉田豊が猛烈な勢いでオーバーラップする。
そこで阿部に対応していたエウシーニョが一瞬、駆け上がった吉田に反応して重心をズラす。名古屋の8番はその一瞬を見逃さず中央に少し切り返し、右足を振り抜くと、ボールはゴール隅を突いた。
さらに25分に前田直輝、74分に丸山祐市が追加点を奪い、試合終了間際にカルリーニョス・ジュニオに1点を返されたものの、1万1000人以上を集めたホームチームが3-1の勝利を収めた。これで18試合を終えて、10勝3分5敗(30得点・19失点)の勝点33で暫定4位。
名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督は「ほぼ1試合を通じて、素晴らしいいいゲームをできました」と頷いた。
「いろいろな攻撃パターンを見せ、自分たちの中でいろいろな解決策を考えながら対応できていました。『ほぼ』と言ったのは、試合の終わりのところで、作ってはいけない時間帯があり、そこは理解しないといけません。ただ、そこを言う前に、選手にはナイスゲームと伝えたいです」
そのように指揮官は選手たちをたたえた。
また阿部はゴールシーンについて、「オーバーラップした豊にパスを出すことも考えましたが、対峙したエウ(エウシーニョ)が反応したので、まだ開始早い時間でもあったのでシュートを狙っていきました」と語った。昨季川崎で同僚だったエウシーニョとのマッチアップを堪能しながら、会心のショットを突き刺した。
一方、清水はクラブワースト7連敗でストップさせたあと、再び連敗に突入。ピーター・クラモフスキー監督は「パフォーマンスとしてはベストと言えず、立ち上がりの失点が響きました。後半、選手は諦めず戦い、強い気持ちや献身ぶりを見せ、それが最後の1点につながりました。その後も惜しいチャンスを作り出しました。ただ名古屋が勝点3に値した試合だったと思います」と、清水の選手たちの粘り強さを称賛していた。
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[文:サカノワ編集グループ]