香川真司がログローニョ移籍“合意”を拒否、ラージョ・バジェカーノへの移籍を希望
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
準備を進めていたサラゴサは「挫折に終わった」と嘆く。
スペイン2部リーグのレアル・サラゴサに所属する日本代表MF香川真司の移籍を巡り、再び動きがあった。スペインメディア『Grada 3』『ウニオン・ラージョ』などによると、EU外の2つの外国籍選手枠を活用するため香川放出のオペレーションを進めるサラゴサは、香川の意向に沿ってスペイン国内の移籍先を探し、UDログローニョとクラブ間で移籍合意に達したという。
ログローニョは今季3部(セグンダB)からの昇格クラブで、31歳の日本代表MFの力をさらなる飛躍のためにも必要としていた。ところが、香川がログローニョ行きを拒否。そして、ラージョ・バジェカーノへの移籍を希望したそうだ。
『Grada 3』によると、サラゴサは移籍に向けたすべての準備を整えていたものの、「挫折に終わった」「憤慨している」と嘆いている。スペインリーグでは各クラブに人件費の上限が設定されている。サラゴサは香川と2021年6月までの契約を結んでいるため、彼を放出できないと、新たな選手登録をできないジレンマに陥っていると言われる。
スペイン2部のEU外の外国籍選手枠は「2」で、サラゴサのルベン・バラハ監督はウルグアイ人FWガブリエル・フェルナンデスとブラジル人FWライ・ナシメントを充てる方針を固めている(ナイジェリア代表MFジェームス・イグベケメはコトヌー協定により対象外)。香川との契約が有効なままだと、ガブリエル・フェルナンデスの選手登録をできない可能性がある。
新たな選手登録をするため、最悪の場合、香川に対し残りの給与を分割で支払う形にして、契約解除に踏み切ることも検討されている。
香川には中東から高額の移籍金のオファーが届いている。また、MLS(メジャーリーグサッカー)ドイツ、トルコ、日本からも関心が寄せられている。
しかし本人は夢であったスペイン国内でのプレーを優先したい意向を示す。スペイン国内では、ログローニョ、ラージョ・バジェカーノ、柴崎岳の所属するCDレガネス、1部のカディスCFが獲得を検討していると言われてきた。
欧州主要リーグの移籍期間は10月5日までとなっている。
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[文:サカノワ編集グループ]