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【C大阪1-3川崎】ダミアンがファーストタッチ決勝弾「ヘディングをイメージしていたが」。三笘薫も決めてC大阪との頂上決戦を制す

川崎のレアンドロ・ダミアン(2019年4月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

勝点14差に開く。ロティーナ監督「これだけの差がつくのは日本では珍しいこと」。

[J1 20節] C大阪 1-3 川崎/2020年10月3日/ヤンマースタジアム長居

 2位セレッソ大阪と首位川崎フロンターレの一戦は、川崎が途中出場のレアンドロ・ダミアンのファーストタッチのシュートで勝ち越し、さらに三笘薫も決めて、3-1の勝利を収めた。川崎は早くも勝点56に伸ばし、C大阪とは勝点14差に開いた。

 両チームともに特長を出し合う展開のなか、次第にアウェーチームが主導権を握る。すると37分、右サイドの崩しから脇坂泰斗がシュートを放つと、瀬古歩夢のクリアボールがゴールネットを揺らしてしまい、川崎に先制点が入る。

 ただC大阪も隙を見逃さず、62分、奥埜博亮が値千金の同点ゴールを奪ってみせる。

 その後は一進一退の攻防が続く。すると83分、コーナーキックの流れから、交代出場したレアンドロ・ダミアンがファーストタッチでこぼれ球を押し込み勝ち越しに成功する。さらに1分後、同じく途中出場の三笘薫が決めて、3-1と突き放した。

 川崎はこれで18勝2分1敗(62得点・19失点)の勝点56に伸ばした。一方、C大阪は13勝3分5敗(31得点・23失点)の勝点42。

 川崎の鬼木達監督は試合後のオンラインによる記者会見で、チーム力が向上していることに一段と自信を深めた。

「(交代選手がゴールを決めたことに)そこのパワーは常に感じています。そこが自分たちのスタイルになり、役割を考えて試合に入ってくれています。前半から選手たちがハードワークした結果、相手が疲れたところで決められて、全員の力でそのような形になったと思います。(今後について)こうしたビッグゲームを勝ってどんどん強くなっていきたい。一戦必勝で戦っていくことが大切で、それだけに次のルヴァンカップ(準決勝:10月7日)のFC東京戦で勝たないと意味がありません。そこに向かってしっかり準備していきます」

 一方、C大阪のロティーナ監督は、14ポイント差に開いたことを冷静に受け止めた。

「フロンターレの強さは分かっていましたが、これだけの差がつくことは日本では珍しいことだと思います。フロンターレに勝つ可能性はありましたが、そのためには1試合を通して、すべてが上手くいく必要がありました。この1試合のみならず、年間の差が順位表に表れていると言えます。私たちの目標は変わらず、次の試合に勝つことだけです。それは今後も変わりません」

 また、決勝点を決めたレアンドロ・ダミアンは「コーナーキックのシーンで、ヘディングのゴールをイメージしていましたが、こぼれ球からいい形でゴールを決めることができました。(ファーストタッチでのゴールは)これまでにも決めたことがあります。先発した選手、交代出場した選手ともに特長を生かし、チームの力に変えられています。誰が入っても、先発しても同じようにやっていければと思います」と喜んだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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