【浦和】「やっととれた」汰木康也が語るJ1初得点「焦りはあった」「信じてゴール前へ突っ込んだ」
鳥栖戦の90+3分、劇的な決勝ゴール。「どういった流れだったかは、あまりハッキリ覚えていませんが――」
[J1 21節] 鳥栖 0-1 浦和/2020年10月10日/駅前不動産スタジアム
浦和レッズの汰木康也がサガン鳥栖戦の後半アディショナルタイム、マルティノスのクロスに合わせて、劇的な決勝ゴールを決めた。
「やっととれた!」
DAZNの中継でゴールネットごしに設置されたマイクが拾った音声が話題になった。どうやら汰木本人の声のようで、加入から2年かけて決めたJ1初ゴール――その喜びが伝わってくる。「コーヤー!」と駆け寄るマルティノスの声も、この歓喜のシーンをひきたてる。
汰木は試合後のオンラインによる取材で得点シーンについて、次のように語った。
「どういった流れだったか、あまりハッキリ覚えていません。マルちゃん(マルティノス)が縦にぶっち切っていくと感じ取り、中に入っているのが自分しかいなくて、信じてゴール前へ突っ込み、その結果、ゴールできて良かったです」
4-4-2へのシステム変更を経て、自身の持ち味を発揮できるサイドハーフで今季はプレーしてきた。それだけに「早く1点」という気持ちは強かった。
「けっこう何試合も(シュートを)外して、試合を難しくしてきて……。早く取らなければという焦りもあって、なかなかゴール前でうまくいかない試合が続いてきました。自分の得意な形や崩しからではなかったですが、一つ取れたのは本当に大きかったです。みんな疲れているのに寄ってきてくれて嬉しかったです」
スタメン獲得も一つの目標になる。25歳のアタッカーは、「(途中出場から)流れをどうやって変えるかを考えていました。悪くない試合が続いていましたが結果が伴わずもどかしいなか、こうした難しい試合を勝ち切れたのはまた一つ勢いが出ていくと思います」と、自らのゴールで掴んだ4試合ぶりの勝利が“追い風”をもたらすはずだと、手応えを掴んでいた。
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[文:サカノワ編集グループ]