【湘南】梅崎司が半月板手術から復活、札幌戦で今季初出場「大切にしてきたベルマーレのスピリットを出し切ることが求められている」
札幌戦後に取材対応した湘南の梅崎司。協力:湘南ベルマーレ・北海道コンサドーレ札幌
チームは5連敗、起爆剤になれるか――。
[J1 21節] 札幌 2-1 湘南/2020年10月10日/札幌厚別公園競技場
J1リーグ湘南ベルマーレのMF梅崎司が10月10日の北海道コンサドーレ札幌戦、72分からピッチに立ち今季初出場を果たした。
「(スコアが)1-2の状況で流れを変えるため、まず同点に追いつくためにという思いで入りました。個人としては、小さなミスを繰り返してしまい、上手くゲームに入れませんでしたが、最後は圧力をかけて、高い位置でセットプレーを取ることもできて、そのチャンスをしっかり生かしきれたら、同点に追い付けていたかなと思いました」
そのように復帰できたことよりも、負けたことの悔しさを募らせていた。
新型コロナウイルスの影響により中断していた6月5日、左ヒザ内側半月板損傷で全治3か月の診断を受けたと発表。梅崎は中断期間とシーズン中断明け、リハビリに努めてきた。
「シーズン開幕してコロナがあり、なかなか自分のヒザが思うようにいかず、手術を決断し、年齢的には簡単ではないと思っていました。だけどもう一度ピッチに立って勝ちたい思いが、手術を受けてからもありました。その思いは今でも変わりません。300試合出場達成は目標でしたが、あくまでも通過点で、自分がどのようなプレーができるのか、チームにとってどのような存在になれるのか、そこが大事だと思います。(札幌戦は)まったく満足できなかったので、もっともっと勝負していけるように、結果を出せるように日々トライしていくだけです」
ようやく辿り着いた復帰の日。通算300試合出場も達成した。それでも「思い切りプレーできました。感覚的には悪くなかったです」とパフォーマンスに好感触を掴んでいた。とはいえチームは5連敗。梅崎自身も貢献できなかったという思いが強い。
「チームの中では経験があるほうだと思いますし、だからこそエネルギッシュに若い選手のようにアグレッシブに戦うことが大事だと思います。プレーでまず証明していくことが大切で、どのような声掛けやチームにモチベーションを与えるかが大事だと思っているので、その点でも引っ張っていけるように頑張っていきたいです」
浦和レッズ時代にお世話になった、札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督とも再会し、「試合の直前、近くにいらっしゃって気付いてくれて『元気か?』と話してくれました」という。
何よりも湘南のスピリットを取り戻すことが最重要だと強調する。
「自分らが大切にしているベルマーレのスピリットを毎試合、1分から最後まで、この試合を含めて、出し切ることが自分にとっても、今一番求められていると思います。もちろん苦しい時間帯もあるので、その時間帯に耐えることも大切です。よりアグレッシブに攻撃的に、もっと進んでいかなければいけないと思います」
湘南を突き上げるため、梅崎が起爆剤になれるか――。
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[文:サカノワ編集グループ]