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浦和がC大阪に3-1快勝!必然だった最終ラインのミスが絡んだゴール

浦和のマルティノス。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

スタイルの異なる両チーム。ペースを突く前に…浦和のプレッシングが牙をむく。

[J1 24節] 浦和 3-1 C大阪/2020年10月24日/埼玉スタジアム

 浦和レッズが興梠慎三のPKによるゴール、山中亮輔のミドル、マルティノスの一撃と3ゴールを奪い、セレッソ大阪に3-1の勝利を収めた。浦和はリーグ戦連勝。一方、C大阪は勝点を伸ばせず、ガンバ大阪に勝点48に追い付かれ2位タイで並んだ。

 C大阪は最終ラインからしっかりパスをつなぎながら、状況に応じてスピードをつけて崩そうと試みる。一方、浦和は全体のラインを高く設定。そのC大阪のDF陣をはじめ素早いプレッシングからボールを奪うとともにショートカウンターを狙った。

 その異なるスタイルの対戦。その駆け引きによって、どのような明暗を分けたのか? C大阪のMF木本恭生は試合後、次のように語った。

「(浦和が)縦パスから人に対して強く来ていたのに対し、少し急いで縦へボールを入れすぎたところはありました。もう少し落ち着いてサイドチェンジなどができれば、自分たちの時間ができたかもしれません。チームの狙いとして、前から来るチームは、必ず後ろがウィークポイントになるので、裏に抜け出す動きをずっと続けていかなければならない。それがあるから、足元も生きてきます。前半は悪くなかったですが……」

 結果的に、やや好戦的になってしまった点を悔やんでいた。

 そしてロティーナ監督は「印象としては、3点目が決まるまで、とてもいいプレーができていました。前半は得点を決められて快適にプレーできていましたが、ビルドアップのミスからPKを与えてしまいました。私たちは最終ラインからつなでいくスタイルなので、起こり得るミスでもありました」と振り返った。

 最終ラインのミスが得点につながった。ただ、それは両チームの駆け引きからも、起こり得ることであったということだった。

 指揮官は加えて「2点目は少し不運でした。後半同じ意図でプレーしていこうと送り出しましたが、3枚替えをする直前のタイミングで(3点目を)失点し、そこから相手は守備を固めてきたため難しい試合になってしまいました。試合全体としては満足していますが、運や流れがこちらに向かなかったと思います」と、運もなかったと受け止めていた。

 一方、浦和はリードしてからも、以前のように引いてゴール前を固めるのではなく、相手ボールサイドへの守備を怠らず、前へ向かう姿勢を示し続けた。前節まで2位だった相手からホームで奪った勝利に、大槻監督も自信を深め、戦い切った選手たちをたたえた。

「選手たちが守備だけでなく、しっかり前へ出ていきました。途中から入った(杉本)健勇、レオ(レオナルド)、それにマルちゃん(マルティノス)、汰木(康也)もそうでした。ボールを運べる選手が多く、もうちょっとというシーンもありましたが、(前へ向かう姿勢について)選手たちがしっかり表現してくれたと思います」

 浦和は12勝4分9敗(37得点・38失点)の勝点40に伸ばして暫定8位に浮上している。得失点差もマイナス1まで減らしてきた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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