【浦和】汰木康也が語る2トップ“興梠&武藤”との関係性「やっと感覚が合ってきた」
オンラインによる取材に応じた浦和の汰木康也。協力:浦和レッズ
ナンバー24は得点やアシスト、目に見える結果をさらに追求。
[J1 24節] 浦和 3-1 C大阪/2020年10月24日/埼玉スタジアム
J1リーグ浦和レッズの汰木康也がセレッソ大阪戦、ドリブル突破からペナルティエリア内で倒されてPKを獲得(興梠慎三が決める)、さらにマルティノスの3点目につながるクロスも放つなど、3-1の勝利に貢献した。鳥栖戦で劇的決勝弾を決めたあと、3試合連続で先発出場し、左MFとして好調なチームの攻撃を牽引している。
0-1で迎えた32分、武藤雄樹のパスを受けた24番はペナルティエリア内を縦へ抜け出し、瀬古歩夢に倒されてPKを獲得。これを興梠慎三が決めて同点に追い付いた。
さらに山中亮輔のミドル弾でリードして迎えた71分、汰木の左サイドからのクロスを受けたレオナルドがシュート。そのこぼれ球をマルティノスが鮮やかに突き刺して、3-1とリードを広げた。
汰木は振り返る。
「(PK獲得のシーンは)最初シュートを打とうとしましたが、相手に当たると思い、かわしにいったところで倒された感じでした。(最近のチームについて)つないで崩し、前へ速いサッカーを体現できていて、リードされても取り返せる雰囲気をみんなから感じていました」
鳥栖戦でのアディショナルタイムでのゴールから4試合連続でゴールに絡む。25歳のアタッカーは「ゴールやアシストといった目に見える結果については、まだ物足りない。(鳥栖戦で)点を取ってからはペナルティエリアに入っていく回数が増えています。試合を重ねるごとに慎三さんや武藤くんとお互いの特徴を感覚で感じ合えてきていて、たくさんのゴールにつながってきていると思います」と分析していた。
その興梠と武藤との関係性について、汰木は試行錯誤してきたと明かす。
「二人ともすごく動く選手なのでパスが合わないシーンが結構あり、慣れるまで時間がかかり、やっとどのようにスペースを突くのかを感じられるようになっています。感覚で合うシーンが増えてきています。逆に向こうも自分のドリブルのコースや抜けるタイミングを感じてくれています」
リーグ4試合連続で出場し、最近は3試合連続で先発している。その間、チームは3勝1分と好調だ。汰木が語るように目指している戦い方も、少しずつ観る者に対して示せてきた。
「途中から入るのと最初から出るのではまったく異なり、途中から出るのは難しく、なかなか試合に入れないのが本音でした。鳥栖戦でゴールを決めて、多分、タカ(関根貴大)のアクシデントも関係して、その次からも先発できて、自分のなかで自信が増し、プレーの感覚もいい状態になってきていると思います」
ゴールやアシスト――。汰木としては、もっと目に見える結果を追求したいという。
浦和は12勝4分9敗(37得点・38失点)の勝点40に伸ばして暫定8位に浮上。次節は10月31日、アウェーで大分トリニータと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]