不祥事連続のJリーグ、村井チェアマンが謝罪「存在意義を失うことに繋がる」
Jリーグの村井満チェアマン。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
アデミウソンが飲酒当て逃げ。先週から3件連続で選手の事件が露見化。
Jリーグ(公益社団法人 日本プロサッカーリーグ)の村井満チェアマンは10月26日、ガンバ大阪のFWアデミウソンの飲酒運転による当て逃げ事件の発生を受けて、「Jリーグの選手による、度重なる不祥事について」と題したコメントを発表した。
Jリーグでは先週、アルビレックス新潟のファビオが酒気帯び運転、同乗していたペドロ・マンジーがそのほう助により、19日に道路交通法違反により書類送検され、ベガルタ仙台の道渕諒平が20日にドメスティックバイオレンス(DV)による傷害容疑の露見に伴う事実の報告義務違反により、いずれも契約解除されていた。
そして今回、G大阪のアデミウソンが25日に車を運転していた際に事故を起こしたものの、そのまま練習に直行。練習後に警察で捜査を受けた際、基準値を超えるアルコールが検知された。つまり飲酒運転による当て逃げ事件が露見した。
村井チェアマンは次のように謝罪するとともに対策についての考えを示している。
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度重なるJリーグの選手による不祥事が発生していることに対し、Jリーグ全体を統括する立場として、心より お詫び申し上げます。
これらは、コロナ禍で非常に困難な状況が続く中でもJリーグ、Jクラブを支えてくださるファン・サポーター、パートナー各社、ホームタウンの皆さま、そして社会全体の信頼を裏切る行為であり、プロサッカー選手である前に社会の一員として、断じて許されるものではありません。
Jリーグにとって、サッカーでの勝ち負け以前に一番大事なことは、地域に貢献し必要だと思って頂くことです。ですから、我々が地域の皆さまに迷惑をかけるような存在だとしたら、それは地域における我々の存在意義を失うことに繋がります。
改めて再発防止に関する指導を行い、クラブ・リーグスタッフ、選手、関係者一人ひとりの意識向上に向け尽力する所存です。
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
チェアマン 村井 満
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この短期間に3件もの事件が露見する状況で、地域との共生を訴えてきたJリーグだが、信頼を失う事態を招いてしまった。また、これまで新型コロナウイルスの影響により厳しい節制を強いられてきている、事件を起こした当事者のみならず、相当な衝撃を受けている選手、スタッフ、関係者へのメンタル面のケアにも配慮が必要となりそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]