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李忠成が「行く?」と長澤和輝を誘って座禅会。「日本文化から、心を整える」

李と一緒に座禅に臨んだ長澤。「自分を理解することが大切だと思った」。(昨年のACLより)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

長澤は「自分をしっかり理解することが、改めて大切なのだと思った」。

 李忠成がオフの2月26日、長澤和輝を誘って知り合いの和尚のもとで座戦に取り組んだ。再び戦いの日々に突入したなか、静かに自分自身と向き合う貴重な時間を過ごせたそうだ。

「アスリートとして、日本の文化から心を整える術を得たいと思いました。30歳になり、もうちょっと早く習いたかったですね。これからちょっと座禅会みたいのを開こうかなと思いました」

 李はそのように説明。時間にして15分ほどを2回参加し、無の境地には「いや、それはなれないですよ」と言う。

「良かったです。いつもみんな戦いながら交感神経を使っているから、心を乱さない時間が大切だと感じました。まだ駆け出しなので、これからです。アスリートしてプラスにしたいです」。李はそう語り、今後も「座禅会を開いていきたい」と意向を示した。

 この日の紅白戦ではシャドーに入り、興梠と2トップのような形になることも。「まず1点。それが取れれば勢いに乗れる」と抱負を語った。

 また、長澤も親戚とのつながりで小学校3年生以来という座禅に臨んだ。

「チュンくん(李)から『行く?』と誘われて、行ってきました。普段のメンタルトレーナーの方とまた異なる形で、あらゆるスポーツに通底する方から話を聞けたのは貴重でした。自分をしっかり理解することが、改めて大切なのだと思いました」

 開幕のFC東京戦では長澤はシャドーのポジションで先発。今季はチームの軸として活躍が期待される。背番号15は心を一度静かに落ち着かせて、再び戦いへと向かう。

 浦和は3月4日(16時開始)に埼玉スタジアムで、J1リーグのホーム開幕サンフレッチェ広島戦に臨む。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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