【札幌】チャナティップが再び負傷交代「今年復帰できない可能性も」ペトロヴィッチ監督示唆
札幌のチャナティップ。(C)SAKANOWA
33分、大腿部を押さえてピッチをあとにする。
[J1 33節] FC東京 1-0 札幌/2020年11月11日/味の素スタジアム
J1リーグ北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFチャナティップがFC東京戦で2試合連続の先発出場を果たしたものの、30分頃に敵陣ゴール付近で右大腿部を押さえて倒れ、途中交代を余儀なくされた。
チャナティップは9月16日のアウェーでのサガン鳥栖戦(〇2-0)、前半を終えた時点で負傷によりピッチを退き、それ以降欠場が続いていた。そして10月31日のガンバ大阪戦(●1-2)で途中出場、11月3日の川崎フロンターレ戦(〇2-0)で先発復帰と首位撃破に貢献。今回のFC東京戦が2試合連続のスタメン出場になり、前線のアクセントとなって躍動し、チャンスを作り出していた。
しかし30過ぎにFC東京ゴール前で右大腿部の裏を押さえ、立ち上がれなくなる。そして33分、アンデルソン・ロペスと交代した。
チャナティップはうつむいたまま歩き、ロッカールームに引き上げている。
そのチャナティップの状態について「現状で分かる範囲で」と問われた札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は試合後、次のように答えた。
「チャナティップ選手に関しては、筋肉系のトラブルで交代せざるを得ませんでした。今シーズン3回目のケガになります。今年はそうしたトラブルに見舞われて、ケガと復帰を繰り返してきました。ケガの状態によっては、今年復帰できない可能性はもちろんあります。札幌にとって彼は非常に重要な選手です。彼がいるかいないかで、違ったチームになってしまいます。そのような選手が長期に渡っていない状況は、苦労が大きくなります。今日途中交代せざるを得なかったことも、私たちにとって非常に痛かったです」
今シーズンは残り約1か月。最悪の場合、27歳のアタッカーの今季復帰は難しいかもしれないと指揮官は残念そうに語った。
2018シーズンにJリーグベスト・イレブンに選出されたチャナティップは、今季これまでリーグ17試合・1得点を記録していた。
試合はFC東京が1-0で5試合ぶりの勝利を収め、連敗を4で止めている。
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[文:サカノワ編集グループ]