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【鹿島】「自信を持って振れた」上田綺世が豪快にワンタッチゴール

鹿島の上田綺世。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

チーム内2位タイの6ゴール目。仙台に3-1快勝。

[J1 28節] 仙台1-3鹿島/2020年11月21日/ユアテックスタジアム仙台

 J1リーグ鹿島アントラーズのFW上田綺世がベガルタ仙台戦、2試合ぶりとなるリーグ通算6ゴール目を叩き込み、チームを3-1の勝利に導いた。エヴェラウドは3試合連続弾、ファン・アラーノも決めた。

 まさにストライカーと言える一発だった。加えてチーム内のハイレベルな争いに揉まれるなか、着実に進化を遂げている証明をしっかり示してみせた。

 2-0とリードして迎えた62分、自陣でのピンチを切り抜けると鹿島がカウンターを発動させる。そして右サイドを抜け出したエヴェラウドがダイレクトでファーサイドにいた上田へグラウンダーのクロスを放つ。相手DFを抜けてきたボールに対し、鹿島の36番は態勢を少し変えて右足のインサイドに合わせ、豪快かつ冷静にシュートを逆サイドのゴールネットに突き刺した。

「カウンターになった瞬間、レオ(シルバ)さんからファン(アラーノ)にボールが渡り、そこで背後へ動き出しました。そこで(右サイドに出ていた)エヴェに出たので相手のディフェンスラインとの駆け引きから、エヴェがいいボールを出してくれたので決められたゴールでした」

 全力で駆け上がりながらも、しっかりとミートさせた一発。技術の高さと力強さ、上田の魅力の詰まったショットだった。

「ワンタッチのゴールは自分の特長でもあるので、自信を持って(右足を)振れたかなと思います。相手のDFラインが揃ったタイミングでいい動き出しができて、それを見てくれていた(クロスを放った)エヴェに感謝しています」

 上田はこれでリーグ22試合(840分)6ゴール。リーグ2位の16ゴールに伸ばしたエヴェラウドに続き、土居聖真と並んでチーム内2位の得点数となった。3試合連続のスタメン出場で、ザーゴ監督の期待に結果で示した。

 ACLの出場権争いは熾烈さを増す。そのなかで東京オリンピック日本代表(U-23日本代表)候補である22歳のFWが、鹿島に熱と勢いをもたらしている。

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[文:サカノワ編集グループ]