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【札幌】早坂良太が引退会見。ミシャに感謝「技術でつなぎ、みんなでイメージを合わせて勝ちに行くサッカーを最後に経験できた」

引退を発表した札幌の早坂良太が、オンラインで取材に応じた。協力:北海道コンサドーレ札幌

ホンダを退社して選んだプロ人生。今後は「いろんな選択肢があり、優先順位を決めたい」。

 現役引退を発表した北海道コンサドーレ札幌の早坂良太が12月2日、オンラインによる取材に応じて、決断の背景とこれまでのサッカー人生、そして今後について語った。

「30歳を超えてからは、毎年1年ずつが勝負で、その1年の目標の中で、準備をしてメンタルを作ってきました。昨年も最後まで悩み、今年はコロナの状況もあり自分自身を見つめ直す機会になり、体のことなど考え、自分の中では早い段階で決めていました」

 夏休みを活用して北海道に来た家族に、今季限りで引退することを報告。そして仲介人にも伝えて、チームと詳細を詰めてきた。ちなみにその決断を家族に言った直後のサガン鳥栖戦、早坂のシュートがポストを叩き、決まらなかった。

「人生を感じました。ちょっとひと回転して入れば逆転していましたが、入らなかった。ただ、あそこにいて、シュートを打てたことも大事だった。それが人生。面白いなと感じました」

 より具体的に、早坂はどのようにプロとしての引き際を感じたかを語る。

「プロとしてやる以上、僕自身としては、試合に出てチームのために貢献することが第一条件だと思ってやってきました。そのなかで次にチームが勝つためにどうするか。だから、チームが勝てず、自分がグラウンドに立てずに貢献できない時、存在価値はなんだろうかと考えたこともあります。昨年は出場数が20試合に満たなかった。力になれていないと感じるなか、チームが若返りをすることも循環として大事だと理解し、そのなかでのバランスもありました。

 今年はコロナで練習ができず、自分でコンディションを上げなければならなかった。試合数も減り、90分間戦えるシチュエーションがなく、それでも試合に出た時に100パーセントの力を出すための準備をしてきました。個人的にやるべきことは多く、それが一人ではできなくなり、なんのためにやっているのか。メンタル的な限界といいますか、プロとして維持できないと感じました」

 試合に出るために徹底して万全を尽くす。しかしピッチに立てるのは常に11人だ。なかなか機会は訪れず、そうしたなかで世代交代も進む。そして早坂自身も一度は「30歳まで」と決めたキャリアだったが、J1リーグで戦う奥深さに魅せられ、5年間を特別なボーナス期間のようにプレーできたと受け止めていた。

「僕自身はこのシーズンが終わったタイミングで発表したいと言いましたが、クラブからは最後と分かったなかで一緒に過ごすほうが、掛け替えのない時間になる、と言われました。そこで先週、みんなの前で報告しました」

 むしろ降格がない2020シーズンだからこそ。あと3試合を残しての発表となった。

 そして、最後にペトロヴィッチ監督のもとでプレーできて、さらにサッカーの奥深さを発見できたと喜ぶ。

「サッカーをやる楽しさと言いますか、もちろん勝ち負けは大事です。そのなかで、技術でボールをつないで、みんなでイメージを合わせて勝ちに行くサッカーを、キャリアの最後の最後に経験できました。ミシャさんにも直接伝えさせていただきました。苦しい時でも、サッカーは楽しむべきだ、人生も楽しむべきだ。そうミシャさんは言っていました。僕もどうせやるならば、プラスになるように、楽しいと思えるほうがいいと思ってきました。ただミシャさんはそれ以上に、本当に楽しそうにサッカーに対し、情熱を持って取り組んでいました。最後にミシャさんとできて、サッカーが好きで楽しくやっていた人がプロになり、いろんなプレッシャーや競争のなかで忘れていた『原点』を思い出させてもらえて、有難かったです」

 ホンダに入社したあとHonda FCでプレー。周囲の反対を押し切り、2010年、鳥栖入りを決断した。そして中心選手になってJ1昇格を成し遂げ、2017年から札幌でプレーしてきた。

 今後について早坂は「やりたいことがたくさんあるので、いろんな選択肢を考えつつ、まずその優先順位を決めたいです」と、様々な未来を思い描いているということだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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