【天皇杯】中村憲剛が等々力ラストダンス、元日・国立決勝へ「勝って完結させましょう」。秋田に2-0快勝
川崎時代の中村憲剛(2019年3月撮影)。(C)SAKANOWA
三笘薫が技あり先制弾、田中碧が直接FKを叩き込む。
[天皇杯 準決勝] 川崎 2-0 秋田/2020年12月27日/等々力陸上競技場
天皇杯準決勝、川崎フロンターレがブラウブリッツ秋田に2-0の勝利を収めて、2021年の元日に行われる決勝にコマを進めた。
今大会は新型コロナウイルスの影響を受けて、J1上位2チームのみが準決勝から参戦。J1王者の川崎が、J3王者の秋田の挑戦を受ける構図となった。
川崎は立ち上がりから敵陣で試合を進め、39分、三笘薫が相手の厳しいマークをかいくぐって先制ゴールを突き刺す。その後はなかなか秋田の堅守を打ち破れずにいた川崎だが、83分、ゴール前で得たフリーキックを田中碧が鮮やかに直接叩き込み、大きな2点目をもたらす。
86分には大島僚太と代わって、今季で現役引退する中村がピッチに立つ。等々力でのラストダンス――“ホーム”での大きな拍手を受けた背番号14はバランスを保ちながら、攻撃を牽引。隙を与えることなく、川崎に勝利を手繰り寄せた。
Jリーグのベストイレブンに選ばれた三笘は「先制点が大事になると思っていました。(先制点は)僚太君が『打ってください』というパスを出してくれました。(秋田は)セットプレーが強いので、できるだけインプレーでボールを保持することを考えていました。(決勝へ)複数タイトルを目標にしているので、内容でも結果でも圧倒したいです」と語った。
また、等々力でのラストマッチを終えた中村は次のように語った。
「いつもの勝った時の、僕の大好きな等々力です。複数タイトルを目的に掲げてきたので、まず勝ち進むことが大事でした。選手として、ここに来ることはもうないので、全部目に焼き付けておこうと思いました。ただいつも通り、まず勝利のために。本当に個人的なことを言えば、もっと出たかった。秋田さんが素晴らしいファイトをしていて、来年J2で本当に頑張ってもらいたいと思いました。元日、とにかく勝つことだけを考えてやっていきます。18年間、育ててくれたクラブ、サポーターの皆さん、長い間、ありがとうございました。勝って完結させるため、みんなで頑張りましょう」
準決勝のもう1試合、ガンバ大阪対徳島ヴォルティスは、16時からパナソニックスタジアム吹田で行われる。
決勝は2021年元日、国立競技場だ――。
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[文:サカノワ編集グループ]