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【鹿島】J得点ランク2位、エヴェラウドの広州富力への移籍が「近づく」

鹿島のエヴェラウド。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

現地メディアが報じる。昨年のセルジーニョに続き、中国から引き抜きか。

 中国メディア『PP体育』は12月26日、中国1部(超級)リーグの広州富力が鹿島アントラーズのFWエヴェラウドの獲得に向けて「近づいている」と報じた。いずれにせよ、Jリーグ2020シーズン得点ランク2位となる18ゴールを決めたブラジル人アタッカーを巡り、オファーがあったことは間違いない。その交渉の行方が注目される。

 今季ブラジル1部(セリエA)のシャペコエンセから完全移籍で加入した28歳のブラジル人アタッカーはシーズン中盤以降、左MFとFWの併用でブレイク。周りの選手もその強烈な推進力と抜群の高さをチームに落とし込み、ファン・アラーノとの連係も冴えていった結果、MVP(最優秀選手賞)に輝いたオルンガ(28得点)に続く得点を量産した。

 その爆発力に注目したのが、中国の広州富力だ。現在12位と下降気味で、新たなアタッカーの補強を検討してきた。

 今回の記事によると、広州富力は来週にも新戦力の獲得を正式発表する予定だ。まず2016年にもプレーしたスウェーデン代表DFグスタフ・スヴェンソンの再加入が決定的であるという。さらに「Jリーグのシルバーブーツであるエヴェラウドも近づいている」そうだ。

 今月末に契約が切れる複数の中国人選手について、新たに更新されたという情報が発表されていないことを伝える。また外国籍選手もすでに退団していて、枠が空いているそうだ。

 今シーズンからサラリーキャップ制が導入されるとはいえ、やはり待遇面ではまだJリーグの多くのクラブを大幅に上回っているのか。また、鹿島が初のアジア制覇を成し遂げた2018年のACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)で大活躍し、2019年に中国2部の長春亜泰に引き抜かれたセルジーニョの例もある。鹿島のブラジル人アタッカーは注目株になっているようだ。

 移籍金などの条件面はクリアされているということだろう。あとはエヴェラウドや鹿島の判断、あるいはすでに……!? 鹿島にふさわしいと言える勇敢かつ紳士な男気のあるFWは、果たして2021年どのユニフォームを着てプレーすることになるのか。

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[文:サカノワ編集グループ]

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