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【浦和】リカルド監督がまず考えている布陣は?就任会見でコンセプトを語る

浦和レッズのリカルド・ロドリゲス新監督(右)と小幡直嗣コーチ兼通訳(左)。(C)URAWA REDS

「どの試合でも勝利を求め、攻撃的に相手を押し込み、常に見てくれる方に楽しんでもらえるように戦う」

 J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が1月17日、就任記者会見を行った。新指揮官は「コンニチハ、リカルドです」と切り出し、「まずこの浦和レッズという偉大なクラブで指導、指揮させてくれる機会をいただき本当に感謝しています。浦和の熱く情熱的なサポーターのために、みんなが本当に楽しんでもらえる戦いを見せていきたいです」と決意を示した。

 昨季まで4シーズン率いた徳島をJ1へと導いた。そこで見せてきた前線からのプレッシングとポゼッションを軸とした戦いを、浦和流に落とし込んでいく。

「全体練習が明日から始まりますが、個々いい選手がたくさんいますので、一人ひとり、それにチームとして力をどんどん伸ばすこと。ピッチの中だけではなく、外での人間性を含め全員で成長していければと思います。どの試合でも勝利を求め、攻撃的に相手を押し込み、常に見てくれる方が楽しんでもらえるように戦っていければと思います。この新しいプロジェクトを選手たちとスタートできることが楽しみで仕方ありません。チームとしても成長していきたいです」

 2017シーズン、徳島の監督に就任した際、指揮官は4バックを採用。そこから中盤の枚数を増やすことや相手への対策を考えて、次第に3バックがベースとなっていった。

 そこでズバリ、指揮官は浦和でまずどの布陣を採用することを考えているのか? その問いにリカルド・ロドリゲス監督は次のように答えた。

「システムは大事だと思っていません。一番大事なのは、どういったサッカーをしていきたいか、そのアイデアを明確に持つことです。相手がどのように守ってくるのか、その意図に対し、どのように我々が突破していくのか、あるいは相殺していけるのか。そういったところから考えて、取り組んでいきます。

 勝つために、どういった攻撃をすればいいのか。例えば真ん中の中間層を守ってくるのであれば、そこを打開する方法を考えます。システムは特に大事ではありません。今いる選手、そして組み合わせ、そういったことからシステムを決めていくので、このシステムでいきたい、とは決めていません」

 果たして開幕までの準備期間、どのようなチームになっていくのか。シーズン中も変化を遂げていきそうだ。いずれにせよ、まず全ての選手にとって、ゼロからのスタートが待っている。

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[取材・文:塚越始]

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