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【鹿島】土居聖真が語る内田篤人や小笠原満男ともまた異なる「寄り添いどころになれれば」

宮崎キャンプがスタート。オンラインでの取材に応じた鹿島の土居聖真。(C)KASHIMA ANTLERS

鹿島ユースから昇格した11年目の生え抜き、「上から目線みたいな言い方はしたくない」。

 J1リーグの鹿島アントラーズが2月3日から宮崎キャンプをスタートさせた。土居聖真が4日にオンラインによる取材に応じて、現在のコンディションや今後への抱負、またチームでの自身の“立ち位置”などについて語った。

 チームはザーゴ監督や助っ人選手が感染症対策の隔離期間のため不在のなか(4日に合流)、鹿嶋でフィジカルトレーニングを中心に鍛えたあと宮崎入り。ここからチーム作りを本格化させていく。

 鹿島ユースから昇格したプロ11年目、28歳の土居はこれまでの状況を語る。

「キャンプインするまで(始動から)1週間近く、そこでフィジカル的なものは全て済ませてきました。ボールを使った練習もありましたが、メンバーが昨年とあまり変わらないので、練習の内容や趣旨、みんなの声掛けを見ていると、ポジティブな練習ができています。昨年と違ってゼロからというより、すごく積み重ねを意識してやれていると感じています」

 まずは順調なスタートを切れた。例年になく、計画的に準備を進められているという手応えを得ているようだ。

 昨季はリーグ31試合・6得点と結果を残し、改めてチームに欠かせぬ存在であることを示した。ただし「60、70点ぐらい」だったと自己採点し、その安定感にもう少し“インパクト”を加えたいと課題を挙げる。

「(昨シーズンは)個人的に点数をつけるならば60点か70点ぐらい。サイドハーフが半分ほどで、そこでのパフォーマンスがちょっと平均点ぐらいでした。プラスアルファを出せなかったかなという個人評価でした。トップ下に入った時よりも一撃が出せなかったな、というのが正直な感想。もうちょっとサイドのポジションを任された時、プラスアルファを出せるように、やっていければと思っています」

 試合中にチームはどのようなシチュエーションに置かれているのか? そこで自分は何が求められているのか? 相手は何を考え、どこを突くべきか? 最良な判断を瞬時に下していける。

 そんな土居だからこそ、チーム内での立場についても、彼らしい理想を思い描く。鹿島で引退していった小笠原満男、内田篤人の名前を挙げて、次のように語った。

「年上だからとか、(キャリア的に)上の立場だからと言って、上から目線みたいな言い方はしたくないです。なるべくならば、背中で語れるような立ち居振る舞いができて、言動も考えていければと思います。篤人さんは満男さんが引退した時、『満男さんにはなれない』『自分らしいキャプテン像を』という話をしていました。満男さんがその立場になった時もそうだったと思います。僕も先輩面せず、しっかり自分がやるべきことをやって、困った選手、後輩がいれば、手助けできるような、寄り添いどころと言いますか、そうなれればと思います」

 そのように鹿島の“寄り添いどころ”と表現していた。

 ザーゴ監督が合流したことで、鹿島のトレーニングは5日から本格化する。

宮崎キャンプで練習する鹿島の土居聖真。(C)KASHIMA ANTLERS

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[文:塚越始]