日本代表監督を狙うビラス・ボアス、マルセイユ解任「クラブに深刻な害を与えた」

ビラス・ボアス氏。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

記者会見の席でSDの補強を批判。即刻、解雇に。

 日本代表DF長友佑都、酒井宏樹が所属するフランス1部リーグ(リーグ・アン)オリンピック・マルセイユのビラス・ボアス監督が2月2日、記者会見での行き過ぎた発言を理由に解任された。

 RCランス戦を前にした記者会見で、この冬の移籍マーケットの総括が話題になった。するとポルトガル人指揮官は、次のように強化責任者のパブロ・ロンゴリア氏(スポーツディレクター)の判断を批判した。

「移籍期間の最後、新しいプレーヤーが加わり終了しました(オリヴィエ・エンチャム)。しかし、それは私が下した決定ではありません。今朝目覚めた時、報道でそれを知りました。私からは『ノー』と言った選手です。 彼は私たちのリストに載っていませんでした。私のためではありませんでした」

 他にもクラブのフロントへの批判が続き、「辞表を出す覚悟がある」と漏らしていた。また自身は先日にも2021年6月での契約満了を迎えるものの、更新の話し合いがないことに不満を漏らしていた。

 オリンピック・マルセイユは、こうした現場トップの発言が選手・スタッフへの士気に影響すると判断。同日のうちに、監督解任に踏み切った。

 クラブは公式サイトで「ビラス・ボアスが最近繰り返してきた言動は、オリンピック・マルセイユで日常的に働く従業員に深刻な害を与えるもので、その観点から(解任の決定は)避けられないものとなりました」と理由を説明。さらに具体的に、「本日の記者会見でのパブロ・ロンゴリアに対する発言は受け入れ難いものがあります」とも触れている。

 新型コロナウイルスの影響を受けて途中での打ち切りとなった昨季は2位で終え、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権も得た。そうした実績を作ってきた一方、43歳の指揮官は様々な葛藤を抱えていたようだ。しかしそれを記者会見の席で爆発させてしまったことで、大きな代償を払う結果となった。

 上海上港を率いたことのあるビラス・ボアスは昨年10月にフランス紙のインタビューで、「私はいつかワールドカップでやりたいとずっと思ってきました。日本に魅力を感じています。それは私が望んでいるポジションです。一時期、そのセレクションにも近づきました」などと、日本代表に関する何かしらの打診(!?)があったことを仄めかしていた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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