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【鹿島】須藤直輝の憧れはあの元セレソン「試合を楽しみながらも勝ち切り、ドリブルで魅せられる選手に」

鹿島の新加入発表会見に臨んだ(左から)舩橋佑、須藤直輝、林尚輝、常本佳吾、早川友基。(C)KASHIMA ANTLERS

新加入記者会見で語った、今だからこそ経験できる“プラス”の日々。

 J1リーグの鹿島アントラーズが2月17日、オンラインによる新加入選手発表会見を行った。そのなかで昌平高から加入した注目のMF須藤直輝が、プロとなっての決意と抱負を語った。

 まず参加した5人に一言ずつ求められた決意で須藤は、「ドリブルやドリブルからのチャンスメイクが得意です。そのような自分のプレーで、たくさんのファンやサポーターの方々を魅了し、鹿島アントラーズのタイトル獲得に貢献できるように、日々尽力していきたいです。ともに戦いましょう!」と呼び掛けた。

 その後の質疑応答では、現在、課題に感じている点について次のように語った。

「今はツータッチ、ワンタッチの質に課題を感じています。プロのサッカー選手は、まず基礎のところが本当にしっかりしていて、自分にはまだそういった基礎がないと、試合や練習を通して実感しています。そこはしっかり日々の練習で、トレーニングしつつも、もっともっとレベルの高いプレーができればいいなと思って取り組んでいます」

 また、全体練習のあとには同期の仲間、さらにはキャプテンの三竿健斗とパスの自主トレなどもしているという。

「練習中にいかに考えてできるかを考えています。そういった先輩の方々に聞き、アドバイスを受けて学びながら、成長していけたらと思います」

 そして憧れの選手について、あの元ブラジル代表のテクニシャンの名前を挙げた。

「サッカーに限らず、フットサル、ストリートサッカー、フリースタイルサッカーなど、いろいろな競技をしてきました。そこで、いろんな選手を見て、育ってきました。一番影響を受けたのは、ロナウジーニョ選手です。あんなふうに、試合を楽しみながらも勝ち切り、ドリブルで魅せられる選手はなかなかいないと思います。自分もそこに魅力を感じるので、彼のようにサッカーを楽しみながらも、ファンやサポーターを魅了できる選手になりたいと思っています」

 とはいえ、18歳のルーキーはそのような課題と向き合う日々をプラスに捉えている。むしろ、今しかできない経験でもある、と。

「自分に足りないところが多いことを、マイナスに捉えるか、プラスに捉えるかが、今、一番大事になっていて、できないことがたくさんあるからこそ、それを課題として克服すればするほど、いい選手に近づいていけると思っています。マイナスではなく、プラスに捉えて、先輩の方々からのアドバイスを受けてやっていくと、『楽しいな』と感じています。日々の練習では楽しみながらも成長していきたいです」

 須藤自身がワクワクしていることが伝わってくる。26番のユニフォームに身を包むと、一段と凛々しさも増す。きっとザーゴ監督の言う「新加入には、面白い選手が揃っている」というなかに、同じく昌平高校から進んだ小川優介とともに入っているだろう。

 入国規制を受けて新加入の外国籍選手の合流が遅れるものの、チームは開幕からルヴァンカップとの連戦が続く。そこでさっそくチャンスは訪れそうなだけに、ファーストインパクトを残したい。

 勝利と歓喜をもたらす選手に――。須藤がその楽しみな一歩を踏み出した。

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[文:塚越始]

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