【天皇杯】鹿島無冠…内田篤人が神戸敗戦に思う「今の風にアントラーズらしさでぶつかっていくのか、少しずつ変えていくのか」

天皇杯決勝、神戸に敗れて肩を落とす鹿島の内田篤人。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

決勝は結果的に完敗。敗因は「一つではない」。

[天皇杯 決勝] 神戸 2-0 鹿島/2020年1月1日14:35/国立競技場

 鹿島アントラーズのキャプテンを務めるDF内田篤人は天皇杯決勝のヴィッセル神戸戦、ベンチ入りしたものの出場機会を得られず、2020年初戦を白星で飾ることはできなかった。

 試合後、鹿島の選手の中で一番最初にミックスゾーン(選手が取材に応じるゾーン)に現れた内田はこの決勝の敗戦について、「一つの理由ではない」と振り返った。

「一つの理由ではないと思います。システム上の問題もあるし、マッチアップもあるし、個人個人こうした大舞台に場慣れしているかどうかもあったと思います」

 そのように内田は複合的に重なり合い、結果、「完敗」を喫したと感じていた。2019シーズンは、リーグ3位、天皇杯準優勝、ACLベスト4、ルヴァンカップも4強――すべて、あと一歩のところで届かず、結局、無冠に終わった。

「(シーズン前や途中に)主力の選手が入れ替わり、それは言い訳になるかもしれないけれど、それでも勝ってきた。それに、これまでも過去に無冠の時期はあった。だから、そこでどうこうということはない。けれど、新しいチームの波があり、こうして(神戸のように)お金をかけていい選手でチームを作って勝っていく今の風があり、そこにアントラーズらしさでぶつかっていくのか、少しずつ変えていくのか。もちろんそこは選手が考えることではないかもしれないけれど、そういう時期を迎えている」

 そのように現代の「風」に、どう対抗するのか、それとも乗るのか――そこを鹿島としてどう考えていくか。そのコンセプトの大切さを強調していた。

 そして内田自身の2020シーズンに向けて、次のように語った。

「結局、トータルでは6か月プレーしていませんでした。ただ2018年はどちらかというと自滅。肉離れが多かった。今シーズンは打撲、接触によるもの。自滅がなくなった分、希望はあるかな。それに今シーズン、この最近の5か月間、チームから離れず練習できているのはプラス。個人的には、『やらなければ』と思っています」

 そしてこの試合が、大岩監督とのラストゲームとなってしまった。

「選手としても17歳からサイドバックとセンターバックでポジションが近くて面倒を見てもらい、せめてと思っていた1冠も取れなかったことは悔しいです」

 内田は今年3月で32歳、ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04から鹿島に復帰して3シーズン目を迎える。東京オリンピックイヤーの2020年、自身と鹿島の復活を誓うとともに、それぞれの新たなフェーズに向かおうとしていた。

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[取材・文:塚越 始]

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