タイ代表の西野朗監督、退任しないか心配…。現地メディアが報じた理由は?
日本代表の西野朗監督 (C)SAKANOWA
6月にW杯アジア2次予選の残り3試合を予定。
タイメディアの『MGRオンライン』は2月19日、タイ代表(U-23タイ代表兼任)の西野朗監督が退任する可能性があると報じた。この記事を同国『SMMスポーツ』も引用したことで、“噂”がタイ国内外に広まっている。
『MGRオンライン』の記事によると、元日本代表指揮官でもある西野監督は、この年末年始を日本で過ごしたという。しかし新型コロナウイルスによるパンデミックの影響を受けて、現時点でタイに入国できずにいる。現在も日本に滞在していて、「このまま『チャーン・スック (戦象=タイ代表の愛称)』を去る決意をするのではないかと懸念されている」と伝えている。
タイサッカー協会はパンデミックで運営面への深刻な打撃を受けて、タイリーグの選手会とも話し合い、スタッフ・選手の給与50パーセント削減を決定。そのなかには年俸3000万バーツ(約1億円)という史上最高額で契約した西野監督も、もちろん含まれるという。
年末年始を日本で過ごした西野監督だが、2月に再開されたタイリーグを視察することから年初の活動をスタートさせる予定だった。しかし、まだタイ入りできず、その活動にも影響を及ぼしている。そういった背景から「退任」しないかどうか心配している。
タイ代表は6月にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のグループG、アラブ首長国連邦(UAE)、マレーシア、インドネシアとの対戦を予定している。開催地は未定。
タイ代表はこれまでW杯2次予選、2勝2分1敗の勝点8で5チーム中3位につけている。首位ベトナム代表(勝点11)との対戦はすでに終えている。
西野氏は1955年4月7日生まれ、65歳。2018年のロシアW杯で日本代表を率いて、2010年の南アフリカ大会以来、2大会ぶり史上三度目のベスト16進出を果たしている。
[文:サカノワ編集グループ]