【湘南】名古新太郎がJ1初ゴール、今季初勝利をもたらす。高橋諒の突破から「必ずボールが来ると思った」
湘南の名古新太郎。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
3-1で仙台撃破、3連敗を経てホームで待望の勝点3。
[J1 4節] 湘南 3-1 仙台/2021年3月14日/レモンガススタジアム
J1リーグ4節、湘南ベルマーレがベガルタ仙台に3-1で、今季リーグ初勝利を収めた。高橋諒、名古新太郎、町野修斗がいずれも2021シーズンの初ゴールを奪ってみせた。
今季鹿島アントラーズから期限付き移籍で加入した名古がこの試合でリーグ戦初先発を果たした。すると1-0で迎えた54分、高橋の左サイドからのクロスに、2列目から最前線まで飛び出す。そして雨の降るピッチでの正確なボールコントロールから、ヤクブ・スウォビィクの股を抜く左足のシュートで、貴重な2点目をもたらした。
ポーカーフェイスの名古が全身で喜びを爆発させて、チームメイトと歓喜。山田直輝らと強く抱擁をかわした。
「(高橋)諒くんが抜け出した時点でスプリントして、『チャンスだ』と思ったので、必ずボールが来ると思って入りました。諒くんがいいボールをくれて、いいところに止められて、あとは流し込むだけでした」
浮嶋敏監督からは試合前、守備面を含めアグレッシブさを出すことを言われて背中を押され、貪欲にゴールを狙っていったという。
自身にとっては、これが鹿島時代を含めJ1初ゴールだ。
「もちろんずっとゴールは狙っていました。そういったなかで、少し時間が掛かりましたが、まず1点取れたことと、それがチームの勝利につながったことは嬉しかったです」
プロ3年目になる24歳のミッドフィルダーは「得点数にはこだわり、もっともっと取らないといけないと思っています。連戦が続きますが、しっかりスタメンで出られて得点できるように、いい準備をしたいです」と、すぐに気持ちを引き締めた。
リーグ3連敗を経ての今季リーグ1勝目。湘南が構築してきたスタイルのなかで、名古が逞しく躍動した。その意味は大きい。
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[文:サカノワ編集グループ]