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【福岡1-0鹿島】VARで犬飼の劇的ゴール取り消し…金森2戦連続弾、アビスパ連勝

犬飼智也。写真:早草紀子/(C)NorikoHAYAKUSA

APPでの松村のファウルにより――。

[J1 5節] 福岡 1-0 鹿島 /2021年3月17日/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ5節、アビスパ福岡が金森健志のボレー弾を守り切り、鹿島アントラーズに1-0の勝利を収めた。鹿島相手に2006年以来、15年ぶりの勝点3。関川郁万を早い時間帯に退場処分で失い数的不利になった鹿島だが、後半アディショナルタイムに犬飼智也が劇的ゴールを決めたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックを経て、攻撃の起点(APP)での松村優太のファウルにより取り消された。

 この日の鹿島は、ベンチ入りメンバー6人で臨んだ。クラブによると、メンバー入りする予定だった選手が、家族の事情により直前で欠場が決定した(新型コロナウイルスとは無関係)。補充はせず、この試合にエントリーした。

 鹿島が主導権を握っていた展開のなか、37分、FW起用された三國ケネディエブスへのスライディングタックルが遅れた関川に対し、今村義朗主審はレッドカードを提示。やや厳しい判定ではあったが、すでに一人を負傷により交代させていた鹿島は数的不利となり、さらに厳しい戦いを強いられた。

 そのなかで85分、ホームチームの金森が左足のボレーを叩き込む。古巣への一撃――2試合連続ゴールで均衡を破ってみせた。

 それでも球際で強さを見せて主導権を握る鹿島が猛烈なプッシュを続ける。すると後半アディショナルタイム、混戦から犬飼が劇的ゴールを決めた――はずだった。しかしVARとの長い交信を経て、今村主審はオンフィールドレビュー(OFR)によりAPPでの松村のファウルと判定した。

 殊勲の一撃を決めた金森は「自分のところに来たら振り抜こうと思っていました。任務を果たせて良かったです。もっともっとチームの勝利に貢献したいです」と語った。

 また福岡の長谷部茂利監督は「前半を無失点で終え、これで一つ階段は上がったと選手たちに伝えました。退場者を出したことで、効率よく動かしてシュートまでいく指示を出しましたが、最後の最後に決めることができました。ただセカンドボールの取り合いでは多くの回数を負けていたので、そこは課題に挙げられます」と振り返った。

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[文:サカノワ編集グループ]

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