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森本貴幸、被害者のバイクと給与を弁償。パラグアイ飲酒ひき逃げ事故で

 元日本代表で2月にパラグアイ1部のスポルティボ・ルケーニョと契約したFW森本貴幸が3月17日、首都アスンシオン市内で自身が運転する乗用車とバイクの衝突事故を起こしたが、バイクの運転手を救助せず立ち去り、その後、連絡を受けた警察に逮捕された。また森本の呼気からは0.41ミリのアルコールが検出された。

 地元メディア『ABC』はこの事故について、現場で医療従事者が被害者を助ける写真などをまじえて報道。森本は警察の調べに対して、「恐怖心から現場に離れてしまった」「土地勘がないため警察に行けなかった」と説明したそうだ。

 また、弁護士を通じて被害者とやりとりし、被害者の新しいバイクと働けない期間の給与を弁償することを提案して話し合いを進めているという。森本とバイクの被害者、ともに命に別状はない。

 森本は昨年、海外再挑戦を決意してアビスパ福岡を退団。ギリシャ3部AEPコザニと契約をかわした。ところが新型コロナウイルスの影響で同リーグが開催されず、わずか1か月で退団に。それでも再びピッチに立つことをあきらめず、今年2月、パラグアイ1部のルケーニョとの契約に至った。

 森本は1988年5月7日生まれ、32歳。神奈川県川崎市出身、180センチ・77キロ。東京V時代の2004年、15歳11か月28日のJ1最年少得点記録を樹立。ナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)でも、16歳10か月12日の最年少ゴール記録を作った。日本代表としても10試合・3得点を記録している。キャリアは、東京V ― カターニア ― ノヴァーラ ― アル・ナスル ― ジェフユナイテッド千葉 ― 川崎フロンターレ ― 福岡 ― コザニ ― スポルティボ・ルケーニョ。

 スポルティボ・ルケーニョは今季これまで、パラグアイ1部前期リーグ4勝1分3敗(9得点・8失点)で10チーム中6位。森本はまだデビューできずにいた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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