【浦和】ティティパンの獲得を検討か。元大分ボランチ、タイメディアが報じる
タイ代表でプレーするティティパン。 (Photo by Francois Nel/Getty Images)
2019年にJ1リーグ20試合に出場。ACL優先のスタンスだが、J再挑戦にも意欲を示す。
『SIAM SPORTS』など複数のタイメディアは3月24日、J1リーグの浦和レッズがタイ1部リーグのBGパトゥム・ユナイテッドFCに所属するタイ代表MFティティパン・プアンチャンの獲得へ「興味」を持っていると報じた。しかし本人はこれからグループステージを迎える同チームでのACL(アジアチャンピオンズリーグ)参戦を楽しみにしていると強調している。一方、2019年には大分トリニータに在籍しているボランチは「チャンスがあれば再びプレーしたい」とJリーグ再戦にも意欲を示す。
同メディアでは、浦和のリカルド・ロドリゲス監督が2014年から2016年まで、ラーチャブリーFC、バンコク・グラスFC、スパンブリーFCとタイリーグのクラブチームを率いていたことに触れる。一方、ティティパンが所属するBGパトゥムは2019シーズンに2部リーグ、さらに2020シーズンに1部リーグ優勝を果たすなど、今最も勢いに乗っているクラブでもある。
そうしたなかで、浦和が関心を示しているという情報が報じられ、ティティパンはタイメディアにその件について次のように語っている。
「今は何も知りません。私はBGパトゥム・ユナイテッドのメンバーとしてACLに向けた準備に集中しています」
さらに、Jリーグで再びプレーするチャンスとACLでのプレー、どちらかを選択するならば? という踏み込んだ質問にも答える。
「答えるのは難しいです。ただ私はチームがACLで優勝するために助けになりたいと思っていますし、何よりチームとして出場する初の機会です。(Jリーグで)チャンスがあれば、再びプレーしたいです。とはいえ、私はチームと今契約をしている立場です」
そのようにタイとアジアを代表するダイナモは、ACL制覇への夢を追う一方、Jリーグでプレーしたい――という意思も示している。
ティティパンは1993年9月1日生まれ、27歳。タイ・スパンブリー県出身。178センチ・65キロ。ムアントン・ユナイテッドのユースチームからトップチームに昇格し、チェンライ・ユナイテッド、BGパトゥム・ユナイテッドでもプレー。2019シーズンには大分にレンタル移籍し、J1リーグ20試合に出場。ルヴァンカップでは3試合・1得点、天皇杯2試合・0得点を記録している。タイ代表33試合・6得点。
Jリーグの2021年の第一の移籍期間(選手登録期限)は4月2日まで。浦和は昨年からこれまで5人の外国籍選手が退団し(レンタルを含む)、開幕を挟み柏木陽介もFC岐阜へ移籍している。
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[文:サカノワ編集グループ]