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【東京五輪】オーバーエイジ考察。本命は大迫勇也。遠藤航、吉田麻也も効果的、あるいは…

日本代表のFW大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

U-24日本代表、金メダルを獲得するには“最強チーム”結成を。本田圭佑が食い込むには――。

[SAISON CARD CUP] U-24日本代表 0-1 U-24アルゼンチン代表 /2021年3月26日/東京スタジアム

 U-24日本代表は3月26日、U-24アルゼンチン代表に0-1で敗れた。中2日の29日に北九州スタジアムで第2戦が行われる。加えて、あくまでも東京オリンピック本番を見据えるように、アルゼンチンは十分余力を残す形で試合を締めた。

 この2試合のあと、U-24日本代表は6月まで活動がない。この第1戦の内容を見る限り、25歳以上の選手3人メンバー登録できる「オーバーエイジ」の活用について、議論が活発化するだろう。今回指揮した横内昭展コーチ(森保一監督が兼任)もそのあたりを示唆。この試合前の記者会見では、次のように、実質的にはすでに世代をまたいだ活動をしてきたことも強調していた。

「今回(オーバーエイジ採用)に関して、森保監督を含め、スタッフ全員でいろいろ話し合いました。U-24代表にオーバーエイジは入っていませんが、これまでのヨーロッパの遠征やコパ・アメリカ(南米選手権)では融合して戦ってきました。まったくそういった形で試合をしていないわけではないので、今後これも分かりませんが、6月に活動がある時には、また相談しながら考えたいと思っています」

 日本はホスト国として、金メダル獲得を目標に掲げる。もちろんオーバーエイジを採用することで、若き選手のチャンスを奪ってしまうのではないかという4年に物議をかもす。2008年の北京オリンピックに出場した西川周作は、ゴールキーパーにオーバーエイジが採用されなかったことで、国際的な貴重な経験を得られたという話もしていた。3枠を使えば、必然的にその分、世界の舞台に立つ機会を失う選手が出てきてしまう。

 とはいえ、目標は明確に「金メダル」である。むしろ日本代表(フル代表)の強化の延長戦上という位置づけで、最強の3人を呼ぶべきだ。

 何より近年の大会では「育成」と「勝負」の目的が曖昧になったチーム編成で、結果的にメダルには到達できずにいる。そもそも五輪本番は「結果」こそ全てのはずである。

 金メダルから逆算したオーバーエイジ。

 果たして、誰が適任か?

 本命は大迫勇也か。U-24日本代表は今回、上田綺世、前田大然というエース格のFWを招集できなかった。ただ二人はケガがちな点は否めず、中2日の連戦が続く超過密日程の五輪を最後まで戦い抜くには「柱」が不可欠になる。4-2-3-1や4-4-2を基本布陣にするのであれば、大迫を加えることで戦いの幅は格段に増す。現在好調な田川亨介を加えることも可能だ。また、久保建英も4-4-2の右MFでこそ最も生きるタイプであることも念頭に置きたい。

 さらに、遠藤航がいれば、より柔軟な戦いをするための計算が立つ。五輪の選手登録人数は18人。遠藤の現在の日本代表とシュツットガルトでの基本ポジションはボランチだが、湘南ベルマーレや浦和レッズではストッパーやリベロも担ってきた。例えば最終ラインに出場停止などの穴ができれば、遠藤をそこに回すこともできる。

 センターバックでは、冨安健洋もこの世代にあたり、当確ラインにいる一人。加えて、チームに元気をもたらし、スポークスマン的な役割も担える吉田麻也がいれば、守備の柱になるだけでなく、チームにいろいろなプラスの効果をもたらしてくれるのではないか。

 あるいは……。ゴールキーパーに1枠を活用するか。

 もちろんヴェルダー・ブレーメンは、日本代表への遠征によって大迫が何度かコンディションを崩してきたため、五輪参戦を容認するかどうか読めない(2年前の時点では、フロントは東京五輪本番への参加については前向きだった)。コロナ禍でもあり、そういった先行きの読めない点は今回は多い。日本サッカー協会のネゴシエートも重要なポイントになる。

 いずれにせよオーバーエイジには、彼らのように、チームを牽引しつつも時に支える、献身的なタイプが重宝される。守田英正、南野拓実、鎌田大地、国内組では、中谷進之介、脇坂泰斗、川辺駿……。中堅が数多く招集された今回の日本代表メンバーが軸となって候補になるか。また、例えばスピード系の前田の招集ができなかった場合、ジャガー浅野拓磨や神戸の金狼古橋亨梧が候補になるなど、戦力的なバランスから検討されるケースも考えられる。

 そしてオーバーエイジでの東京オリンピック出場を目標に掲げる本田圭佑が食い込むには、もちろんまずネフチ・バクーで圧倒的なパフォーマンスを示すことが必須条件だ。加えてU-24日本代表が何かしらスクランブル的な状況になり、救世主を欲した時、34歳のレフティにチャンスは訪れるか。

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[文:サカノワ編集グループ]

 

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