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「絶対、胸だって」群馬対北九州、ハンドでレッドカード。PKが決勝点に…

写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

今季初先発の中山雄登、主審への主張は認められず。VTRを見る限りでは。

[J2 5節] 群馬 0-2 北九州/2021年3月28日/正田醤油スタジアム群馬

 J2リーグ5節のザスパクサツ群馬対ギラヴァンツ北九州戦は、北九州が2-0で今季初勝利を収めた。群馬は開幕のブラウブリッツ秋田戦(〇2-1)以来となる勝点3獲得はならず。

 この試合の34分、疑惑の判定により、今季初先発を果たした群馬の中山雄登がハンドの反則による一発レッドカードで退場処分を受けた。

 北九州の左コーナーキック。髙橋大悟のインスイングのキックがファーに飛び、折り返しをニアにいた富山貴光がヘッド。ゴールライン上に立っていた中山がこのボールを身を挺してブロックする。

 VTRで見る限り、ちょうど中山が左腕を上げたタイミングで胸にボールが当たっているように見える。ただ、このシーンを映していたTVカメラは一台しかない。他選手が視界を遮るなか、柿沼亨主審はその腕にボールが当たったとハンドのファウルを宣告している。

 収音マイクを通じて、「絶対胸だって!」と主張する群馬の選手たちの声も聞かれる。

 相手チームがハンドだと主張したことも判定に少なからず影響したか。また、主審は一貫して退場を指示。副審や第4の審判と協議することはなかった。

 北九州は永田拓也がこのPKを決めて先制に成功。さらに数的優位を生かして後半にも髙橋が追加点を決めて、勝点3を掴んだ。

 群馬の奥野僚右監督は試合後のフラッシュインタビューで、次のように語っている。

「いろいろなことがあるのがサッカーですが、そのなかで状況に応じて、勝利と勝点を目指すのが我々の求めているところ。そこでしっかり精神的なタフさを見せてくれました。あとはフィジカル的なタフさを培っていくのと、息が上がった時の技術のタフさに磨きをかけて積み重ね、なんとかこうした試合で同点に追い付き、勝てるチームにしていきたいです」

 J1ではリーグ全試合でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が採用され、得点シーンについては全てファウルの有無についてチェックされる。しかしJ2では、導入されていない。

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[文:サカノワ編集グループ]

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