【浦和】加入決定ユンカーが古巣公式サイトで決意の真相を語る「日本で挑戦したい強い願望があった」
グリムトはクラブ公式サイトで、ユンカーの浦和への移籍合意を本人の一問一答とともに報告。 ※「Bodø/Glimt」の公式サイトより
デンマーク出身のレフティ、昨季ミランからもゴールを奪う。「グリムトは攻撃的な選手を成長させるのに、とても長けていた」
ノルウェー1部(エリテセリエン)のFKボーデ/グリムトが4月1日、元U-21デンマーク代表FWキャスパー・ユンカー(Kasper Aalund JUNKER )のJ1リーグの浦和レッズへの移籍で合意に至ったと公式サイトで発表した。ユンカーと浦和も条件面で合意しており、“レッズ・ユンカー”はあとはビザ発行など手続きが済めば誕生するはずだと送り出している。
クラブは公式サイトで先日、ユンカーに日本からのオファーが届いているものの、ノルウェーリーグ開幕のタイミングが近づき、放出する意思はないと声明を出していた。ただし地元メディアによると口頭での合意(20点以上を決めれば移籍に応じる)に齟齬が生じたのではないかという理由で、ユンカーがスペインの合宿先から荷物をまとめて去ったことも報告していた。
しかし今回、クラブはユンカーの挑戦を歓迎。2020年からの3年契約を結んでいたことも明かしている。そして27歳のデンマーク人ストライカーは、クラブを通じて一問一答に応じている。
そのなかで、イタリア・セリエAやトルコ、ロシアからも獲得の話が届くなか、浦和を選んだ理由について、次のように語っている。
「知っている人たちは私がアジアで、特に日本に挑戦したいという強い願望を持っていたことを知っています。浦和は素晴らしいクラブで、ここからの次なるステップです。今いる快適な空間から出て、さらに成長を遂げたいと思っています」
何より自身が得点王(25試合・27得点)と最優秀選手になり、リーグ制覇を成し遂げたことを誇りに思い、「遠く離れたとしても、私たちはあの素晴らしい昨シーズンを振り返ることができます。私はチームで歴史を作りました」と、プロキャリアの礎を築いた。
「グリムトはいいタイミングで、私の可能性を解き放ってくれました。私はコーチ(監督ら)とチームメイトに感謝しています。グリムトは攻撃的な選手を成長させるのに、とても長けています。私がその証であると示していかなければいけません」
そのようにこのキッカケをくれたグリムトに感謝している。
ヴィッセル神戸の黎明期に活躍したミカエル・ラウドルップ、小野伸二とフェイエノールトでプレーし2010年の南アフリカW杯では日本とも対戦しているヨン・ダール・トマソンら元デンマーク代表のアタッカー陣は、確かに日本でもネームバリューがある。
昨季はヨーロッパリーグ3次予選ACミラン戦で先制点を決めるなど(●2-3)、勝負強さも光る。ユンカーには浦和のゴール数アップと勝利をもたらし、そして再びアジアの舞台に立つ日が期待される。
西野努テクニカルダイレクターによると、ユンカーはオランダ提携チームのロッテルダム・フェイエノールトでメディカルチェックを受け、ビザが発行され次第来日する。そのあとJリーグが一括管理する待機施設のJヴィレッジ、通称「Jリーグバブル」での2週間を経て合流する。「希望的観測を含めて」(西野TD)早ければ4月20日頃に合流する。
注目記事:【浦和レッズ】ユンカー獲得、クラブ間合意!フェイエノールトでメディカルチェック
[文:サカノワ編集グループ]