【鹿島】相馬新監督のもと、犬飼智也は徳島戦へ「やるべきことがハッキリした」
オンラインで今後への抱負を語った鹿島の犬飼智也。(C)KASHIMA ANTLERS
激震の監督交代、ディフェンスリーダーは責任を痛感。「1試合ずつ勝って良くしていきたい」
ザーゴ氏から相馬直樹新監督への指揮官交代の”激震”が走るなか、J1リーグ鹿島アントラーズのDF犬飼智也が4月15日、メディア取材に応じて、逆襲への決意を示した。
「開幕(清水エスパルス戦/●1-3)で思ったようなスタートを切れず、そこから結果も出なくて、やりたいこともできず、自信が少しずつ失われていきました。味方を助けるポジショニングを取ったり、そういったことがなくなってきた。なんとかしようとみんな思っていたけれど、消極的になってしまった気がします。チャレンジやアクションを起こすことが、少なくなっていったと思います」
そのように鹿島のディフェンスリーダーである犬飼は今回のザーゴ前監督の退任に責任を痛感。そうしたなかで「結果が必要だとみんな思っているはずです。ザーゴはいいサッカーをしていけば勝てるという考えでしたが、今は僕的にはどんなサッカーでも『勝つ』。勝たなければと思っています」と語った。
相馬新監督からはコンセプトや意図も示された。犬飼も「(相馬監督による説明を受けて)みんなクリアになり、やるべきことは分かっています。それをまずやること。何をすべきかが分かり、ハッキリしています」と、17日の徳島ヴォルティス戦へ、すべきことが明確になったと語る。
「今回のことはキッカケにしなければいけない。ここまでの結果は終わってしまったことで、今から勝つために、みんながやれることをやるだけで、自分を含め、チームの勝利のために出し切る。良くしながら勝つのではなく、1試合ずつ勝って良くしていきたいです」
栄光を築き上げてきたのは先達の選手たち。犬飼も2018年のACL制覇に貢献しているが、それも“過去”であり、主力となってからの近年の結果にはまったく満足していない。
「今まで築き上げてきた、在籍して結果を残してきた選手たちが作ってきてきたイメージがある一方、今いる選手たちは結果を出せていない。もう一度そう思われるチームに作っていくところに来ています。『鹿島は勝負強い』と、まだ思ってくれているチームもあるかもしれませんが、もう一度自分たちを見つめ直して、そう思われるようにしていくチームにあると思います。ここにいる選手たちで、やっていかなければいけないと思います」
力のある、魅力的な選手が揃っている。相馬監督には、彼らの失われた自信を取り戻すことも、まず大切な作業となってきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]