「やっとヒゲが剃れるよ」H・ヴィエイラが横浜FMの約1か月ぶりの勝利を喜ぶ
横浜のウーゴ・ヴィエイラ。(C)SAKANOWA
3月31日の清水戦でゴールを決めて勝ち、「ゲンを担いで、次勝つまでは」と伸ばし続けて…。
[J1 11節] 横浜FM 3-0 鹿島/2018年4月28日/日産スタジアム
「ノーゴールに終わったのは残念だけれど、最初から完全にウチのペースでゴールを奪えた。何より、サッカーで一番最高なのは勝利だからね」
横浜F・マリノスのCFウーゴ・ヴィエイラは鹿島アントラーズに快勝を収めた試合後、得点できず満足しているとは言えないものの、安堵した表情を浮かべた。
「リーグ戦で勝っている試合は、全て無失点。言ってみれば、失点しなければ、絶対に勝てると思っている。だから引き続き、まずみんなで守備の高い意識をしっかり持ちたい。(敗れたものの)気迫、一人ひとりがみんなのために走ること……札幌戦では負けたけどそういった一体感を取り戻せたと感じていて、それをホームで発揮できた」
そして「実はね……」と、この勝利に安堵した理由を明かしてくれた。
「次に勝つまで、ゲンをかついでヒゲを剃らないと決めていてね。やっとこれでかなえられたよ」
横浜FMが最後に勝ったのは、3月31日のJ1リーグ5節・清水エスパルス戦まで遡る。そのアウエーでの一戦、11分にウーゴ・ヴィエイラが決めたゴールを守り切り、1-0の勝利を収めていた。
すなわち、3月最後の一戦のあと、次に勝ったのが今回の4月最後の鹿島戦に。約1か月、ヒゲをたくわえ続けた。
「いやぁ、母親からは『早く剃りなさいよ』と怒られていたしね。見ての通り、かなり伸びちゃって……長かったよ。そういう自分に対する約束は危険だね、もう止めておくよ」
5月2日、再びホームで迎えるジュビロ磐田戦は、「すっきりしてくる」と嬉しそうに言っていた。もともと顔立ちの良いウーゴ・ヴィエイラが、さらに爽やかなハンサムになって登場する。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI