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フランクフルト新監督は“ドミノ人事”で現ヴォルフスブルク指揮官に?鎌田大地と長谷部誠の立ち位置はいかに

フランクフルトの鎌田大地(左)と長谷部誠(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

グラスナー氏”有力”か。ラングニック氏の名前も浮上しているが――。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のアイントラハト・フランクフルトはこのほど、アドルフ・ヒュッター監督、そして強化責任者である執行役員フレディ・ボビッチ氏の今季限りでの退任を正式に発表した。いずれも2023年6月まで契約を結んでいたが、「早期退任」の条項を行使することで合意した。

 ドイツのサッカー専門誌『キッカー』は4月15日、フランクフルトの新監督候補について、現在3位のVfLヴォルフスブルクを率いる46歳のオーストリア人、オリバー・グラスナー監督が“ドミノ人事”で就任する可能性があると報じた。

 記事によると、2019年から率いて2シーズン目のグラスナー監督は、2022年までヴォルフスブルクと契約を結んでいる。本人は基本的には続投を希望するものの、クラブは違約金を獲得できるタイミングであり”放出”も選択肢の一つに。しかもグラスナー監督もまた、ボルシア・メンヒェングラードバッハの監督候補だった。「まさにヒュッターと同じ状況だ」というのだ。

 ただしヒュッター氏がボルシアMGの監督に決定。そのためドミノ式で、空いたフランクフルトの指揮官の座に、グラスナー氏が収まる――しかもボルシアMGから得た違約金を活用して――と考えられるのだ。

 一方、ドイツの複数のメディアによると、フランクフルトは現在フリーのラルフ・ラングニック氏に対し、監督とスポーツダイレクターの兼任でのオファーを出し、口説きたい意向。ただし同氏はドイツ代表監督への就任の噂もあり、規模的には”中堅クラブ”であるフランクフルトは立場的にはまだ「難しい」と見られる。

 フランクフルトは現在4位で、ヴォルフスブルクとは1ポイント差。4位以内にUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権は与えられるため、いずれにせよグラスナー監督はその夢の舞台で指揮を執れる可能性が高い。 

 グラスナー監督は1974年8月28日生まれ、オーストリア・ザルツブルク出身の46歳。現役時代にプレーしたオーストリアのSVリート、LASKリンツを指揮したあと、2019年からヴォルフスブルクを率いて、今季躍進を果たしている。

 フランクフルトでは、エースのポルトガル代表アンドレ・シウバにも移籍の噂があり、レアル・マドリードからレンタルで復帰しているセルビア代表ルカ・ヨビッチも一旦バックされる可能性が高い。そうしたなかで鎌田大地、長谷部誠はチーム内でどのような立ち位置になっていくのだろうか。

 フランクフルトは次節4月17日(日本時間22:30開始)、ボルシアMGと対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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