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【浦和レッズ】リカルド監督が「プレス」「C大阪対策」「西川周作」を語る。奥埜博亮のミドル砲など「警戒しなければ」

C大阪戦に向けて抱負を語った浦和のリカルド・ロドリゲス監督。協力:浦和レッズ

チームの雰囲気の良さを感じつつも、「常に注意と警戒もしていきます」と気を引き締める。

[J1 10節] C大阪 – 浦和/2021年4月18日15:00/ヤンマースタジアム長居

 J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が4月16日、オンラインによる記者会見に応じて、18日のC大阪戦に向けて抱負を語った。『C大阪対策』について、中央に人数をかけてくる攻撃、そして畳みかけてくるミドルへの対応を重要なポイントに挙げた。

 指揮官はまず先日のリーグ3連勝を収めた徳島ヴォルティス戦(〇1-0)について、まだ課題は多くあるものの、強度の高いプレスを90分間継続できたことを、確かな手応えに挙げていた。

「思うようにポゼッションはできない試合でしたが、力強いプレスをずっと掛けられました。その前からのプレスが掛かり、相手にチャンスを与えなかった。選手の戦術への理解は深まっていて、それができれば、どの試合でも勝つ可能性は生まれくると思っています」

  そして今週末はC大阪とアウェーで対戦する。AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に臨むため川崎フロンターレとともに消化試合が最も多く、これまで5勝2分4敗、暫定5位に位置する。浦和が勝てば勝点17で並べる。

「セレッソはサイドハーフが中央に入り、中の人数を増やしてゲームメイクします。サイドバックは高い位置に上がっていき、クロスが多いチームだと思います。そのクロスの時には中に人数を掛けて、ミドルシュートも持っています。そこは警戒しなければいけません。ただ私たちも攻撃の時にしっかりボールを保持し、チャンスにつなげていきたい。いい内容で、勝点3とチームの成長につなげて、順位表のポジションも上げたいです」

 そのように大久保嘉人や清武弘嗣の攻撃、そして奥埜博亮のミドル砲などC大阪の特長を分析し、”必勝”を誓う。

 そして、その試合に出場すれば、GK西川周作がJ1リーグ通算500試合出場を達成する。リカルド監督は浦和の守護神について、「私のサッカーでは、ゴールキーパーの存在は非常に大事で、彼は足元の技術の高さを見せてくれています。(500試合達成の)その成功は嬉しく、浦和の歴史に名前を刻み続け、日本代表でも活躍してもらいたいです」と期待を寄せた。

「非常にチームの雰囲気はいいです。勝利することでさらに良くなっています。ただ勝てなかった時期でも選手たちはポジティブにいいトレーニングを積んでいました。3連勝できたのは、いい方向に向かっているからこそ。次のセレッソ大阪戦で勝てれば、さらに上位に進出できます。現時点でもACL出場圏内から勝点4差まで来ていて、前向きな状況です。チームとしても、個人としても、パフォーマンスを上げて、とはいえ長いシーズン、常に注意と警戒もしていきます」

 監督としてはリスクマネジメントを徹底しつつ、選手たちが頭をフル回転しながら迷わず思い切り戦える状況を作り出す。リカルド体制の浦和が、好循環のサイクルを描きながら、リーグ4連勝を狙う。

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[取材・文:塚越始]

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