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内田篤人、ノイアー、ラウルがかつて躍動…。シャルケ30年ぶり2部降格

シャルケ時代の内田篤人。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

監督交代、フンテラール復帰も、悪循環から抜け出せず。

 ドイツ・ブンデスリーガの名門シャルケ04が4月20日、アルミニア・ビーレフェルトに0-1で敗れ、30年ぶりの2部降格が決定した。開幕から最下位に低迷し、監督交代、元エースであるクラース・ヤン・フンテラールの復帰など手を打ったものの効果なく、悪循環から抜け出せなかった。

 元日本代表で昨季鹿島アントラーズで現役生活を終えた内田篤人が2010年から2017年まで在籍し、2010-11シーズンには、現在ドイツ代表守護神のマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)、レアル・マドリード・カスティージャ監督を務めるラウル・ゴンザレスらとともに、DFBカップ(ドイツカップ)優勝、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)ベスト4進出などを成し遂げた。

 その時期を一つのピークに、その後はライバルであるボルシア・ドルトムントの後塵を拝し、イングランド・プレミアリーグ隆盛の時代に突入、それまで資金力でモノを言わせてきた補強も思うようにいかなくなる。

 結果、財政難に陥ってしまう。そこにコロナ禍が追い討ちをかけ、地元のノルトライン・ヴェストファーレン州に資金援助を求める事態に。同州では無観客試合が続き、フェルティンスアレーナでの熱狂的なサポーターの後押しを受けられず、それが選手の士気に影響を与えたことも否めない。

 今季は三度の監督交代があり、クリスティアン・グロス前監督のあとはディミトリオス・グラモジス監督が就任したものの、泥沼にさらに深くハマってしまう。最近2連敗で、4試合を残して、16位のヘルタ・ベルリンと13ポイントをつけられたため、30年ぶりの2部リーグ降格が決定した。

 一方、堂安律、奥川雅也の所属するビーレフェルトは3ポイントを獲得、暫定14位に浮上した。クラスターの起きた16位(入れ替えプレーオフ枠)ヘルタ・ベルリンが活動休止中のなか、最近4試合負けなし(2勝2分)と着実に勝点を獲得している。

 ブンデスリーガは残り4試合。バイエルンの9連覇が次節にも決まる。

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[文:サカノワ編集グループ]