「全てのファンに謝りたい」リバプールのオーナーがスーパーリーグ騒動で謝罪
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ユルゲン・クロップ監督や選手に対しても。
イングランド・プレミアリーグ、リバプールFCのオーナーであるジョン・ヘンリー氏がこのたび、スーパーリーグの構想発表から参加撤退を経て、公で初めて声明を発表した。今回の騒動に対し、「全てのファン、サポーターに謝りたい」と謝罪している。
当初イングランド、イタリア、スペインの12クラブが18日に参加表明したスーパーリーグだが、サポーターやイギリスのボリス・ジョンソン首相ら政界まで猛反発を食らい、プレミアリーグのマンチェスター・シティとチェルシーFCが20日に不参加を発表。続いてリバプールFC、アーセナルFC、トッテナム・ホットスパーFC、マンチェスター・ユナイテッドも次々と参加辞退を表明した。
結局、21日までにイングランド勢全クラブが構想から撤退、さらにイタリア勢とアトレチコ・マドリードも追随したことで、事実上、スーパーリーグ構想は早くも頓挫した。
そしてサウサンプトンFCでプレーする日本代表FW南野拓実の保有元であるリバプールは、公式ツイッター(アカウントは @FCBarcelona )で、オーナーのヘンリー氏が約2分30秒の動画で声明を発表した。
「ここ2日間の間に起こった混乱について私は全てのファンとサポーターに謝罪します。言うまでもなく、この構想はファンのサポートがなければ成り立ちません。明確に反対するという意見を私もクラブも聞きました。ネガディブで不必要な考えを取り入れようとしてしまったことについて責任を痛感しています」
加えてヘンリー氏はユルゲン・クロップ監督、選手はこの構想には一切関与しておらず、迷惑をかけてしまったとも続ける。
「私は監督のユルゲン、選手、ビリー・ホーガンCEO、ファンの誇りのために一生懸命リバプールで働く全ての人たちに対しても謝りたい。彼らにこの混乱の責任は一切ありません。彼らはクラブを愛し、サポーターが誇りに思えるようなクラブにするために日々努力しています。私はこのチームが必要な信頼を取り戻し、前進していくために必要な専門家、リーダーシップ、情熱があると確信しています」
そのようにチーム内外に対し、同氏は全責任があるという立場を示し、必要な信頼を取り戻すべく日々努力していくことを誓っている。
一方、欧州UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の新フォーマットが19日に発表されている。
注目記事:スーパーリーグ構想、早くも頓挫。プレミアリーグ全6チーム「辞退」正式表明
[文:サカノワ編集グループ]