【大分】11年ぶり1億3300万の赤字計上。コロナ禍、チケット収入2億円以上の大幅減が影響
大分トリニータのエンブレム。(C)SAKANOWA
今季不安が再び高まりつつあり、榎社長「引き続き、厳しい経営状況が続くと考えています」。
J1リーグの大分トリニータを運営する「株式会社大分フットボールクラブ」は4月27日、第23期定時株主総会」を開催し、決議事項が承認されたと報告した。新型コロナウイルスにより経営面でも大きな打撃を受け、当期純損失は1億3300万円を計上した。
総売上高は17億5600万円で、前期比マイナス1億1000万円。そのうち広告請負料が同1億3500万円増の8億6100万円を計上した一方、チケット収入は同2億1200万円減の2億5900万円、その他も同3200万円減の6億3600万円とパンデミックの影響を受けた。
売上原価は16億400万円、売上総利益は1億5200万円、販売費及び一般管理費は3億1200万円。
営業損失は前期比3億4800万円のマイナスで、1億6000万円の赤字を計上。今期の経常損失もマイナス1億5700万円となった。当期純損失は1億3300万円。
繰越利益剰余金は前期比1億3300万円マイナスの1200万円、資産額も同1億3400万円マイナスの9200万円と下がった。
榎徹社長は次のようにコメントしている。
「本日、定時株主総会を開催し、第23期決算と取締役及び監査役の選任事項が承認されました。昨シーズンは、新型コロナに見舞われ、我が国の経済に大打撃を与えましたが、Jリーグも3か月に及ぶ試合中断、また再開後も無観客試合や人数制限、応援制限の中での試合となりました。
そのようななか、サポーターやスポンサー企業、行政の皆さまにご支援をいただき、J1リーグ2年目となるシーズンを11位で終了することができました。改めて深く感謝申し上げます。一方、決算については、コロナ禍によるチケット収入の大幅減少などもあり、11年ぶりに1億3300万円の赤字を計上することとなりました。
コロナ禍は、現在4都府県に緊急事態宣言がなされており、また、本県においても予断を許さない状況であり、引き続き、厳しい経営状況が続くと考えています。今シーズンは、現在18 位と出遅れており、皆さまにご心配をおかけしていますが、J1残留、定着ができるよう、『一致団結』のスローガンのもと、チーム、クラブ一丸となって死力を尽くしてまいる所存です。
今後とも、大分トリニータへのご支援、ご声援を賜りますようお願い申し上げます。トリニータに関わる人々が一致団結できるよう、最後まで諦めない試合、走り続ける試合を提供して、少しでも元気を届けていきたいと考えています」
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[文:サカノワ編集グループ]