【福岡2-0浦和】「完全に僕のミス」西川が痛恨の落球…ブルーノ&ジョン・マリ弾に屈す
浦和の西川周作。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ファイナルサードでの息がなかなか合わず。浦和のリカルド監督「押し込んだあとが改善点」。
[J1 12節] 福岡 2-0 浦和 /2021年5月1日14:01/ベスト電器スタジアム
J1リーグ12節、アビスパ福岡がブルーノ・メンデスとジョン・マリのゴールで、浦和レッズに2-0の勝利を収めた。
アウェーチームがボールを握り、福岡はボール奪取からの鋭い攻撃を試みる。すると8分、意外な形でホームチームの先制点が決まる。
左サイドからのクロスボール。ファーにいたブルーノ・メンデスを狙ったボールを西川がキャッチできず落球してしまう。ブルーノのマークについていた明本考浩と西川が交錯……。そのこぼれ球を福岡の27番に決められてしまった。
浦和には、この1点が重くのしかかる。そして86分、今度は新加入のカメルーン代表FWジョン・マリが槙野智章のマークを振り切り、豪快なボレーを放つ。これを正面に飛んできたものの西川が弾き切れず、ゴールネットを揺らした。
西川は「完全に僕のミス。チームがボールを持つ時間が長かっただけに、あのような失点はなくさなければいけませんでした。失点してからも下を向かず味方を信じてプレーしました。点は取れませんでしたが、自分たちのやろうとしていることも出せていたので、そこをしっかり見つめ、いい方向に生かしていきたいと思います」と振り返った。
また、リカルド・ロドリゲス監督は次のように課題を挙げた。
「立ち上がり早々に失点し、福岡には優位に我々には難しくなりました。それ以外の攻撃の部分ではしっかりボールを握り、攻めたいところ、狙いたいところはうまく突けて、全体をコントロールできていました。ただファイナルサードでゴールを奪えず、ラストパスなどが最後にずれてしまうなど、押し込んだあとが改善点となりました」
一方、福岡の長谷部茂利監督は次のように語り、選手をたたえた。
「我々らしい戦いができたと思います。特に前半は危ない場面がいくつもありましたが、しぶとく今日は点をとれて締めもよく、いいゲームになったと思います。浦和さん相手にピンチをゼロにするのは難しく、よくできた試合。選手がよく戦ってくれたと思います」
決してチャンスが多かったわけではないがジョン・マリのフィットなど福岡には収穫が多く、上位陣への壁を突き破れずにいる浦和にはなかなか拭えずにいる課題(ファイナルサードのアイデア不足、最終ラインの守備強度)が改めて浮き彫りになってしまった。
このあと、どのようにチームは変化を遂げていくのか。次の埼スタでの“再会”(6月27日)がまた楽しみなカードとなりそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]