ドイツは5/12から10日間「検疫キャンプ」、ブンデス全選手を最終節まで完全隔離
フランクフルトの鎌田大地(左)と長谷部誠(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
3日からは“準検疫”期間。
ドイツ・ブンデスリーガ(DFL)は5月12日から10日間、ブンデスリーガ1・2部全36チームの選手・コーチングスタッフ・トップチームにかかわるスタッフを完全隔離する「検疫トレーニングキャンプ」を発動させる。選手たちはラスト2節、宿泊施設で生活しながらトレーニングと試合をこなし、外部との接触を一切絶ってシーズン最終節まで迎える。今季はEURO(ヨーロッパ選手権)が開催されるため、それまでに何としても全試合を終了させるためだ。
すでに5月3日から“準検疫”トレーニング期間に突入。選手やスタッフは、自宅、トレーニング施設、試合会場のみ移動可能として、外出を禁止している。そうしたうえで、12日からの徹底隔離にも備えている。
日本代表の鎌田大地、元日本代表キャプテンの長谷部誠が所属するアイントラハト・ブルーノ・ヒュブナー・スポーツダイレクター(SD)は、「私たちはホテルでの生活に戻り(昨シーズンのシーズン再開時にも実施している)、状況に応じて適正に行動します。それぞれシングルルームで寝泊まりし、互いに距離をとって食事をとります。それをシーズン最後まで徹底します」と、クラブ公式サイトでコメントしている。
ブンデスリーガは残り3節と最終盤に突入する。今週末の32節は、5月7日(日本時間8日3:30)に遠藤航のVfBシュツットガルトがFCアウクスブルクとホームで、8日(同22:30)に遠藤渓太のウニオン・ベルリンがVfLヴォルフスブルクとアウェーで、同じ日程で大迫勇也のヴェルダー・ブレーメンはバイエル・レバークーゼンとホームで、9日(同22:30)にフランクフルトは1.FSVマインツ05とホーム、また日本代表の堂安律、奥川雅也の所属するアルミニア・ビーレフェルトが9日(同10日1:30)にアウェーでヘルタ・ベルリンと対戦する。
Jリーグでも事実上、選手たちはほとんど外部と接触を断った生活を昨年から強いられている。ただ、全国的に家族間の感染が増加傾向にあり、また、独身や単身赴任であればどうしても買い物や外食に行かざるをえない。こうしたドイツの徹底した取り組みも、今後の感染状況によっては、地域やJクラブの参考になるか。
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[文:サカノワ編集グループ]