【浦和】ユンカー衝撃デビュー!ファーストシュートで先制ゴール。柏と激闘3-3ドロー
浦和のFWキャスパー・ユンカー。(C)URAWA REDS
ルヴァンカップ、次節勝てばプレーオフステージ進出。汰木のパスから左足で突き刺す。
[ルヴァン杯 GS5節] 柏 3-3 浦和/2021年5月5日16:03/三協フロンテア柏スタジアム
ルヴァンカップ・グループステージC組5節の柏レイソル対浦和レッズ戦は3-3で引き分け、両チームともに最終節でのプレーオフステージ進出に望みをつないだ。浦和に新たに加入したデンマーク人FWキャスパー・ユンカーが初先発初出場で開始9分、ファーストシュートで先制ゴールを決める“衝撃デビュー”を果たした。
昨季ノルウェー1部リーグのFKボデ/グリムトで25試合・27ゴールを記録し、得点王とMVP(最優秀選手)に輝き、チームをリーグ制覇に導いた。元デンマークU-21代表にも選ばれてきたストライカーは、イタリア・セリエAなど欧州トップリーグからもオファーがあったが、「アジアでデンマーク人、スカンジナビア人として、新たな歴史を作りたかった」とJリーグ行きを決断した。
そしてJヴィレッジでの14日間の待期期間を経て、先週末に選手登録されたばかりである。しかし、その決意を示すように、浦和の新背番号「7」が、いきなり強烈な閃光を放った。
開始9分、汰木康也が左サイドを持ち上がると、ユンカーはペナルティエリアの角へ駆ける。そこでパスを受けたストライカーはDFを体でブロックしながら左足を振り抜き、GK佐々木雅士の伸ばして手を擦り抜けて、ゴールネットを揺すった。
グループステージ突破には両チームともに勝点3が欲しい一戦。ユンカーが後半途中に退いたあと、柏がアンジェロッティのPKを含む2得点、さらに東京オリンピック日本代表候補の古賀太陽の一撃で一気に3ゴールを奪う。
勝負あったかに思われたが……。後半アディショナルタイムに伊藤敦樹、関根貴大が決めて、土壇場で3-3に追いついてみせた。
リカルド・ロドリゲス監督は試合後のオンラインによる記者会見で、「前半はいい時間に先制点が取れて、決定機を作らせず試合を進められました。後半は選手交代しながらより主導権を握っていこうとしましたが、難しい時間帯に失点を重ねてしまいました。それでもよく追い付いてくれました。自分たち次第で(グループステージを)突破できる状況に持ち込めたのは良かった点であり、次も最後の最後で勝ち抜ければと思います」と語った。
浦和は次のGS最終6節の横浜FC戦、勝てばプレーオフステージに進出できる。
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[文:サカノワ編集グループ]