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スペイン国籍取得へヴィニシウスが筆記試験合格!あとは口頭試験待ち。久保建英のレアル・マドリード復帰にも影響

レアル・マドリードでの久保建英。 (Photo by Adam Pretty/Bongarts/Getty Images)

非EU外国籍選手枠が1枠空くことで“チャンス”に。

 スペインメディア『アス』はこのほど、スペイン1部リーグのレアル・マドリードに所属しているブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがスペインの国籍取得(ブラジルとの二重国籍)に向けてスペイン語の筆記試験に合格したとレポートしている。あとは口頭試験を待っているということだ。また、その結果によって、レアル・マドリードからヘタフェCFに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英の復帰にも関わってくると伝えている。

 スペイン国籍取得には2年以上滞在することが最低条件に(ブラジルなどその国で二重国籍が認められていることも)。2018年7月に加入したヴィニシウスは1日も早く申請するため、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ、ブラジル代表MFカゼミーロと同様、スペイン語のレッスンなどバックアップを受けてきた。ただコロナ禍のため申請作業が滞っていた。

 それでも、そういったサポートの甲斐あって、20歳のウインガーはスペイン語の筆記試験に無事合格。あとは口頭試験の合格を待つのみとなったそうだ。

 現在、レアルの非EUの外国籍選手「3枠」は、ブラジル人のヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンが活用してきた。ヴィニシウスがスペイン国籍取得できれば「1枠」が空くことになる。

 そうすると、「(ウェールズ代表の)ガレス・ベイルが完全移籍した場合、その空いた枠に、(ボルシア・ドルトムントにレンタル中の)ヘイニエルか久保建英が帰還する場合もあり得る」と報じている。現在のパフォーマンスももちろん大切だが、「枠が空いていること」は選手にとっても「チャンス」であり、プラスのモチベーションになるはずだと捉えている。

 スペインの別媒体では、7月にはヴィニシウスがスペイン国籍を取得すると伝えていたが、いずれにせよ、“あと少し”の段階に来ているのは間違いない。

 ヘタフェへの期限付き移籍がシーズン終了とともに満了を迎える久保の来季去就については、ほとんど動きが見られない。最近のリーグ戦でもベンチスタートが続き、今季リーグ戦ノーゴールと苦しんでいる。

 地に足をつけて挑戦する意味でも所属元のレアル・マドリードでプレーすることもあり得るか。もちろん、そのためにはクラブが戦力として必要とするのか、そして2022年まで契約を結んでいるものの退任が噂されるジネディーヌ・ジダン監督が引き続き指揮を執るかどうかも関係してきそうだ。この「非EU外国籍選手枠」の課題が解決した場合、果たして5年契約の3年目を迎える久保はどのような選択をするのだろうか。

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[文:サカノワ編集グループ]

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