カディスが乾貴士の獲得に乗り出す“可能性あり”。エイバル降格決定に伴い
乾貴士。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
セルベラ監督が「お気に入り」と公言。
ロシア・ワールドカップ(W杯)日本代表のMF乾貴士、FW武藤嘉紀が所属するスペイン1部SDエイバルが5月16日、バレンシアCFに1-4で敗れ、最終節を残して18位以下になることが確定、来季の2部降格が決まった。現地メディアでは、降格決定に伴い、乾、武藤ともに契約も満了し、このオフに退団することになるだろうと報じている。
そうしたなかスペインメディア『ディアリオ・デ・カディス』が5月20日、すでに1部残留を確定させている現在12位のカディスCFの来季に向けた補強に関するレポートを掲載。複数の獲得候補選手を挙げながら、エイバルの選手もターゲットになると読んでいる。そのうえで、乾について、次のように言及している。
「(監督の)アルバロ・セルベラは数か月前のエイバル戦前(の記者会見で)、乾貴士のことを好きな選手に挙げていた。これまで話題になってきたのはこの日本人選手だけではないものの、興味を持っているのは確かだ」
そのようにカディスの指揮官が乾の名前を具体的に挙げていたことに言及。「カディスはスペイン国内、そして世界の動向の両方を常に追っている。特にエイバルから多くの選手を迎える可能性は否定できない」として、加えて乾が移籍金のかからないフリートランスファーになることから、獲得の可能性があり得ると見ているのだ。
今季の乾はスペイン1部リーグでこれまで27試合・1ゴールを記録。シーズン終盤はベンチで過ごす時間が増えていた。
現在のコロナ禍のなか、6月2日に33歳になるテクニシャンは、果たして何を優先し、どのような決断を下すのか。スペインで再起を誓うのか? 日本復帰も選択肢に入るのか? 一転、エイバル残留も? 他国でのチャレンジも!? 来季に向けて、そのテクニック同様に、あっと驚くサプライズをもたらすことも!?
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[文:サカノワ編集グループ]