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組織的な隠ぺいか。中島翔哉の「陽性」結果改ざんでUAE渡航?ポルトガル警察が12箇所の大規模捜査

中島翔哉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

クラブハウスを含めデータなど押収。日本人MFはむしろ被害者?

 事件の行方が、ポルトガルのみならず世界中の関心事となりつつある。ポルトガルの複数メディアなどによるとこのほど、中島翔哉の今年1月のポルトガルからアラブ首長国連邦(UAE)への飛行機による渡航を巡り、新型コロナウイルスの検査結果を改ざんした疑いがあるとして、ポルトガル司法警察が大掛かりな捜査を実施したと報じた。

 ポルトガル1部ポルトは5月20日に公式サイトにて「声明」を発表。新型コロナウイルスの検査に関わる事案で、練習場、クラブハウス(事務所)などの捜査を受け、警察には全面的に協力し、必要なデータや書類などを全て提出したということだ。名前は明かしていないものの、2021年1月に渡航した選手が対象であると説明している。

 そして選手がいた自宅、ポルトの関係する施設、さらにはその検査に関わった機関と、これまで「12」箇所という大規模な捜査が行われたそうだ。

 そして地元メディア『ジョルナル・デ・ノティシアス』は、その対象選手が中島であると報じている。また、関与した者は最長で懲役8年の実刑が課される場合もあるということだ。

 また『PUBLIC』は独自の情報として、中島が本来どこかのタイミングで「陽性」の判定を受けていたものの、「陰性であるという結果を得られたことで飛行機で渡航できた」という事実が分かったという。そのため、どのようにして移動が可能になったのかを明らかにするため、今回の捜査に至ったと伝えている。

 組織的な隠ぺいが行われた可能性もあるということだ。ある意味、クラブ間での移籍を実現させるため、中島が被害者となっている可能性も浮上している。

 ポルトガルでの厳しい環境を克服してきた中島は、今年1月にポルトからアル・アインFCへの期限付き移籍を決断。しかし2月に重傷(脛骨の骨折と靭帯断裂といわれる)を負い、現在はリハビリに努めている。日本代表通算19試合・5得点。

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[文:サカノワ編集グループ]

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