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日本復帰も!?ブレーメン降格で大迫勇也の放出濃厚に「2部リーグでは高すぎる」

大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

降格による契約条項はあるか?

  ドイツ・ブンデスリーガ1部ヴェルダー・ブレーメンは最終節、ボルシア・メンヒェングラードバッハに2-4で敗れて17位に順位を下げ、41年ぶりとなる来季2部リーグ降格が確定した。ブレーメンでの2シーズン目、日本代表FW大迫勇也はリーグ24試合・0得点でシーズンを終えた。31歳のアタッカーはあと1年、契約を残しているが、地元メディアは放出濃厚だと報じている。

 シーズン序盤は上位で戦い、徐々に順位を落としながらもDFBカップではベスト4進出を果たす。ただそのカップ戦での好調ぶりがフロントの判断を鈍らせ、33節を終えて16位に転落したところで、ついにフロリアン・コーフェルト監督の解任を決断。クラブの黄金期を知るトーマス・シャーフ氏がラスト1節の指揮を執ることになったが、ギャンブルの代償は大きかった。開始3分に失点を喫すると4ゴールを与え、呆気なくギャンブルは失敗に終わり、1.FCケルンの勝利により、自動降格圏に叩き落された。

 DFBカップ準々決勝SSVヤーン・レーゲンスブルク(2部)戦でスーパーボレーによる決勝点を叩き込んだ大迫だが、結局、終盤はベンチスタートが続いた。昨季は31節からの4試合で4得点・1アシストという活躍ぶりで、チームを17位から16位に引き上げてみせた修羅場を知る男だが、今回チャンスも限られ、その再来とはならなかった。

 ブレーメンの情報を伝える地元メディア『ダイヒ・シュトゥーベ』は、「誰が残り、誰が去るのか」というレポートで、そもそもクラブは経営難に苦しんできただけに、2部に降格すれば、31歳の大迫を雇い続ける体力はないと指摘。「ブレーメンの再建をサポートしたいと思っているかどうかは疑わしい。それに2部でプレーするには高すぎる」と、現実的に考えて“残留”は難しいと見ている。

 違約金が発生する可能性はある。一方、降格した場合のオプションが付いているかどうかも気になるところ。過去には降格時に契約解除になる条項があり、新天地に移籍している。あるいは、強化部や指揮官ら体制が一変することで、ブレーメンでの戦いに懸ける場合も?

 ヨーロッパ、あるいはドイツでの戦いにもう少しこだわるのか。それとも以前から古巣の鹿島アントラーズの強化部とはコンタクトを取ってきたと大迫は明かしていたが、日本復帰の選択肢もあるのか。鹿島以外も!? 現在のコロナ禍の情勢も影響しそうだが、一方、来年にはワールドカップも控える。大迫が一体何を優先するのか――。

 まずは5月28日のミャンマー戦を皮切りに、日本代表での5連戦に臨む。 

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[文:サカノワ編集グループ]

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