×

【日本代表】メガクラブ注目の鎌田大地が来季に言及「ただステップアップすればいいわけではない」

オンラインでの取材に応じた日本代表の鎌田大地。協力:日本サッカー協会

移籍とともにフランクフルト残留の可能性も!?

 日本代表の活動に合流したドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトのMF鎌田大地が5月25日、オンラインによるメディア取材に応じて、5得点・15アシストを記録した今シーズンを振り返るととともに、噂される移籍など来季について言及した。

 1年を通して活躍しリーグ5位で終えた鎌田は、「いいシーズンだった」と今季を振り返った。

「開幕から、固め取りではなく、コンスタントに数字を残せました。得点数があと2、3点取れていればパーフェクトと言えたのかなと。僕自身がチャンスをたくさん外したところもあり、チームのスタイルに比例するように、アンドレ・シウバがたくさんゴールを決め(リーグ2位、クラブ歴代最多の28得点)、それに乗っかって、いい成績を残せました。いいシーズンだったと思います」

 目標だった欧州UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権は惜しくも逃したものの、日本代表のトップ下は、クラブ力を踏まえ客観的に捉える。

「チームのサッカーが良く、フランクフルトの規模からするとかなりいい順位で終えられ、そこに自分の数字もついてきました。自分がシーズン前、こうなるといいなと思っていたことにだいぶ近い、フランクフルトでこれ以上の成績を出すのは難しいのではないかと感じるぐらいの成績。すごく良かったと感じています」

 これまでドイツメディアでは、複数の欧州ビッグクラブが鎌田の獲得を検討していると報じている。中にはメガクラブも……。ただ昨季も移籍の可能性はあったそうで、24歳のアタッカーはどのような選択がベストかを冷静に見極めたいという。フランクフルトもヨーロッパカップ(EL)の出場権は獲得していて契約も2023年6月まで結んでいるだけに、やはり魅力的なオファーが来れば――ということになりそうだ。

「ステップアップは、常にしたいと思っています。タイミングとか、それ以外にもいろいろ問題もあり、昨シーズンも可能性はありました。ただ、自分がそこよりもフランクフルトに残るほうがいいと考え、残留して良かったと思える成績を残せました。いろんな状況を見てみないと、ただステップアップすればいいという話ではないと思います」

 フランクフルトだから輝けたと感じる鎌田、それは“今季の”という環境下であったかもしれない。長谷部誠のおそらくラストシーズンをともに戦い、継続して結果を残すこともやり甲斐になるだろう。もちろん、CLのピッチに立ちたいという意欲もあるに違いない。

 いずれにせよこの日本代表の5連戦、その活躍ぶりによって、その可能性の幅は広げられる。注目の集まる一人だ。

注目記事:【日本代表】欧州組のみ集結「最強布陣」考察。鎌田大地&久保建英、24歳以上と東京五輪世代のコラボ期待

[文:塚越始]

Ads

Ads