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【柏1-2札幌】「45+10分」VARで前半二度中断。ミシャ「非常に厳しいゲームだった」

札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

オウンゴール? 岡村大八が嬉しいJ初ゴール。

[J1 17節]  柏 1-2 札幌/2021年5月29日/三協フロンテア柏スタジアム

 J1リーグ17節、北海道コンサドーレが小柏剛と岡村大八のゴールで、柏レイソルに2-1の勝利を収めた。両チームともに中2日という厳しい日程のなか、札幌はリーグ2試合ぶりの勝利。一方、柏は2連敗を喫した。

 この試合の前半に二度、VARチェックによる長い中断があった。そのためアディショナルタイムが「10分」設けられた。

 まず札幌の1点リードで迎えた30分、右SB高橋峻希がペナルティエリア内に進入し、後方から来た青木亮太に押される形で倒される。主審は青木が最後にボールに触れたとコーナーキックを指示する。

 そこでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックが入ると、主審はピッチ脇のビデオにて確認するOFR(オン・フィールド・レビュー)を実施。繰り返しVTRを確認して、柏にPKを与えた。そして、これをクリスティアーノが決めて1-1の同点とした。

 さらに40分、岡村がゴールを決めるが、副審がフラッグアップ。主審が副審に確認を取り、一度、オフサイドと判定する。そして、ここで再びVARチェックが発動する。

 その札幌のオフサイドが間違いではないかと確認を進め、主審が再びOFRを選択。そして、岡村の嬉しいJ初ゴールを認めた(岡村は「味方からはオウンゴールだと言われました」と振り返っている)。

 いずれもVARチェックを経て、判定が覆る結果に。すると飲水タイムなどを含め、前半だけで「10分」のアディショナルタイムが加算されたのだ。

 後半は両チームともに早い段階から選手交代を行い、次第にヒートアップしていく。ただセカンドハーフはVARによる長い中断はなく、アディショナルタイムは5分間に。GK菅野孝憲を中心に体を張り続けたアウェーの札幌が、2-1で逃げ切ってみせた。

 札幌のペトロヴィッチ監督は試合後の記者会見で大きく息をついて、「非常に厳しいゲームでした。選手たちが連戦で厳しいなか、戦う、走る、規律を守るという私たちが大切にする大原則をしっかり守りながら、狙いとするサッカーを表現してくれた。勝利に値するプレーを、選手たちは見せてくれました」と振り返った。

 一方、柏のネルシーニョ監督は「選手は自信を持って戦い、優位に試合を進められたと思います。ただ決定機をしっかり仕留めきれないと、ゲームの流れを持ってくるのは難しい。選手一人ひとりは終始闘う姿勢を貫いてくれたと思います」と、選手たちの姿勢をたたえた。

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[文:サカノワ編集グループ]

 

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