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【札幌】目標J1残留、三上GMがペトロヴィッチ監督と「今季最後まで」と宣言。来季は…!?

札幌のペトロヴィッチ監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ミシャスタイル=よりどころ。

 J1リーグの北海道コンサドーレ札幌は8月28日、クラブ公式サイトでペトロヴィッチ監督と今季最後まで戦い切ると“宣言”した。

 札幌は現在、6勝10分10敗の勝点28で13位。J1・J2入れ替えプレーオフ圏16位のガンバ大阪とは3ポイント差、J2降格圏の17位ヴィッセル神戸とは勝点4差で、リーグ残り8試合を戦う。

 三上大勝・代表取締役GMは「ここまで思うように勝点を伸ばせず、サポーターの皆さんには不安な思いを抱かせてしまっていると思います」として、残り8試合、J1残留を目標に戦うため、ファンとサポーターに一丸となった後押しを呼び掛けている。

 そのうえで、次のようにペトロヴィッチ監督と今季最後まで戦い切ると宣言している。

「クラブはミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)とともに、残りシーズンを戦っていきます。選手が一番信用し、信頼し、誰のために今、サッカーをやっているか。そう考えた時にサポーターのことを一番に考え、同じくミシャのことも考えて選手はプレーしています。

 選手からこれだけの信頼・信望を受けられる監督は、ミシャだけです。またこのような一つの目標をみんなで達成しようと考えた時に、何らかのクラブとしての、チームとしての武器が必要だと思っています。

 その武器、イコール“よりどころ”、そういったものが今まで皆さんと作り上げてきた、ミシャ率いるこのチームのフットボールのスタイルだと思っています。また継続してやってきたことによって、皆さまとの信頼関係になり、チームとしての一体感になります」

 さらに、次のようにもミシャとの共闘を強調している。

「この強み、それを捨てることなく、皆さんと一緒に戦っていきたいと思っています。クラブとしてのこの決意を含め、皆さまに改めてお伝えし、何よりも皆さま方には12番目の選手となる力、声援、手拍子、思い、それらが一つの目標に向かったときに、必ずや大きな力となり、目標達成できると信じております。

 みんなで一体感を持って、残りシーズンを戦っていきましょう。応援、よろしくお願いします」

 なぜ、このタイミングでの“続投”表明になったのか。ファンなどの監督交代を求めるごく一部の声に反応する形となってしまったが、その必要はあったのか。残留が当面の目標とはいえ、強化責任者が“低迷”前提で説明しているのも気になるところだ。

 時期的には、来季以降に向けて選手、監督の下交渉もスタートする時期である。そうしたなかで現場の一体感を醸成したい意向も感じられる。状況的に勘案すると、むしろ今季限り、というニュアンスも強い。

 この発表が、どのようにプラスに作用するのか。逆に現場の不安をあおらないだろうか。フロントの体制も一新した札幌だが、残り3か月、この“混迷期”を上昇気流に乗って突き抜けたい。

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